サブ・テクニカルワーキンググループ:TOD戦略、TODガイドライン・実施能力等の開催

ダルエスサラーム市において、2024年2月27日に、TODガイドライン・実施能力に関する第6回サブ・テクニカルワーキンググループ(以下、Sub-TWG)とTOT(Training of Trainers:指導者研修)に関する第2回会合が開催されました。また、その後の2024年2月29日には、TOD戦略に関する第8回Sub-TWGが開催されました。

TODガイドライン・実施能力に関するSub-TWGでは、地域政府委員会の一つである現行のRRB(Regional Road Board)において、TODに関して戦略レベルで継続的かつ地域横断的に議論していただくことを提案し、そのために必要な手続き・方策について議論を行いました。加えて、作成中のTOD戦略及びTODガイドラインの法的文書化に向け、短期・中期的な承認手続きを提案・議論を行いました。

TOTの会合では、本プロジェクトの期間中そして終了後に継続的に能力向上が行われるよう、TOD推進の能力強化のためのアクションプランについてワークショップ形式で議論を行いました。組織内で取り組むべき事項として、セミナーやTOD勉強会の実施、関係機関間の人事交流などの活動提案がなされ、具体的な実施方法を議論しました。また、能力強化のアクションの1つとしてTODセミナー(兼第3回TOT)を開催することが合意されました。

TOD戦略に関するSub-TWGでは、パイロット事業対象地であるモロッコ‐ムウェンゲ間の詳細計画策定に向けて、TODに対する交通及び都市の両分野からのアプローチについて議論を行いました。交通分野では、交通・道路状況の現状分析を行い、TODを促進するために必要な計画や設計に組み込むべき要件が議論されました。都市分野では、土地利用や都市開発の現状分析を基に、既存の規制枠組みを活用した高容積の誘導方策が議論されました。

今後、これらのSub-TWGでの継続議論を通じて、詳細計画の具体化や調整メカニズムの具体化・運用に向けた体制強化、TOD戦略及びTODガイドラインの内容の最終化に向けた検討を進めていく予定です。

会議の様子: 第2回TOT会合でのディスカッション

会議の様子: 第2回TOT会合でのディスカッション

会議の様子:第8回Sub-TWG(TOD戦略)でのディスカッション

会議の様子:第8回Sub-TWG(TOD戦略)でのディスカッション