交通安全ポスター・スローガンコンテスト

ダッカ首都圏内における、交通安全意識向上を目的として、ダッカ首都警察(DMP)主催にて、Rajarbag Police Lines School and Collegeの協力の下、交通安全ポスター・スローガンコンテストを実施しました。ポスターコンテストには、同校の小学4・5年生、スローガンコンテストには高校生が参加し、交通安全への様々なメッセージが込められた170件のポスターと410件のスローガンの応募がありました。
応募作品は主に、交通標識を取り入れた描画や交通ルール・規則の順守を訴えるもので、規則順守の重要性に対する意識は日本と共通することがうかがえます。一方で、日本ではおなじみの「自転車利用、「夜間事故」への注意喚起に触れたものは、ほとんどありませんでした。

2023年6月11日、ダッカ首都圏警察本部で優秀作品表彰式が開催され、Mr. Khandker Golam Faruq, the Commissioner of Police, DMP(ダッカ首都警察警視総監)がポスターおよびスローガン部門の最優秀作品作者に総監賞トロフィー、賞状、記念品を授与しました。
このほか、100名を超える応募作品の中からJICA、JETRO(日本貿易振興機構)、JCIAD(ダッカ日本商工会)、本プロジェクトからも優秀作品賞受賞作品(ポスター10点、スローガン10点)を選出し、子供たちの笑顔とともに、受賞者たちの素晴らしい創造的な作品を祝福しました。

警視総監はスピーチの中で、作品応募者全員の交通安全への意識を称えるとともに、交通課で勤務していた頃の経験を基にした児童歩行者と自動車事故の話を披露し、事故予防のためには、ドライバーだけではなく歩行者も「交通ルールを守りマナーのある行動を心がける」重要性があると語り掛けました。
授賞式の最後には、JICAバングラデシュ事務所長からベンガル語を交えながら挨拶があり、生徒や保護者は熱心に耳を傾けつつ大きな拍手で応えていたのが印象的でした。

なお、本コンテスト開催にあたり、JCIAD社会貢献委員会から受賞者及びすべての参加者への記念品を寄贈いただきました。参加賞の反射材を使ったストラップは、後日、プロジェクトチームが学校を訪問しコンテスト参加者に直接渡しました。
 これを通じて、学生たちが「日本では、夜間事故防止のために歩行者等が他の道路ユーザーに存在認知させる工夫をしている」ことを知り、「自分たちにもできることがある」という意識を生むきっかけとなることを願っています。

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祝辞述べるダッカ首都警察警視総監

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ダッカ首都圏警察総監賞スローガン部門受賞者

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ダッカ首都警察警視総監受賞作品

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参加賞配布の様子

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ダッカ首都圏警察総監と受賞者集合写真