JICA Eラーニングシステムを通じて日本の「警察官による交通安全教育」に係る事例を学びました

カウンターパートであるダッカ首都警察の職員に対する「交通安全教育・周知」に係る基礎知識の習得を目的としたオンライン研修を実施しました。
現場業務で繁忙な現職警察官の隙間時間での履修を想定し、スマートフォンなどの電子端末を用いて自由に学習できるよう、Eラーニングシステム(JICA-Virtual Academy Network)を活用しました。
学習教材は、日本の交通安全教育指針を核として、日本で実施されている交通安全教育・普及・広報活動に焦点をあて、事例等の動画も含めたものとし、週ごとに以下のセッションを用意しました。

Session1: 「交通安全教育指針の全体構成や位置づけ」、「交通安全を行う者の基本的な心構え」、「日本の交通安全教育の歴史」などの日本の交通安全教育の位置づけについて学ぶ
Session2: 「交通安全教育指針」の概要・構成を学び、幼児から高校生、成人に至るまでの対象者別の交通安全教育の実施例を学ぶ
Session3: 日本の警察や民間企業による交通安全の広報活動の事例と手法を学ぶ
Session4: 東京や諸外国の交通公園の施設を確認し、日本における交通公園の整備内容や使われ方を学ぶ
Session5: 本研修で得た学びをどのように展開・活用するかの意見表明

交通部の本部・現場の所轄職員に加え、広報部・人材部から研修参加し、計21名が研修を修了しました。参加者からは、児童向けの交通安全教室や模擬交通事故などを通じた交通事故の悲惨さの周知によるマインドセットの変容と、子供が遊びながら交通知識を身につけられる交通公園のダッカへの設置について、高い関心が寄せられました。
研修終了後も、研修生間および専門家チームとのやり取りは続いており、交通安全に係る警察職員同士の連携の場として機能しています。
今後は、今回構築したオンライン研修の学習教材を、他のダッカ首都警察職員にも幅広く展開することや、関係機関で交通安全に係る学習機会に興味を持つ職員をなどへの提供に係る展開を模索し、継続的な、交通安全教育活動に係る能力強化を目指していきます。

【画像】

研修参加者への事前ブリーフングの様子

【画像】

特別講義を受講する研修参加者

【画像】

インタビューに応じる研修参加者

【画像】

Certificateを受け取った研修修了者