【看護】国立第一病院の管理者会議で「モンゴルの看護人材育成の動向」について講演を行いました。

昨年12月に看護師のコンピテンシーに関する保健大臣令が発令され、モンゴルのすべての看護師に求められる能力が明らかとなりました。今後保健省はこのコンピテンシーを看護師の職務記述書やクリニカルラダー、新人看護師研修をはじめとするすべての看護卒後研修の基礎に位置づけ、モンゴルの看護師の人材育成や能力開発を進める方針にあります。
現在プロジェクトではコンピテンシーを基盤としたクリニカルラダーや新人看護師研修プログラムの開発に取り組んでいますが、これらの新たな活動を臨床現場にスムーズに導入していくには病院管理者の理解と支援が不可欠となります。そこで、2024年3月5日に国立第一病院の管理者会議に参加し、病院管理者約30名を対象に看護師のコンピテンシーやクリニカルラダー、新人看護師研修プログラムの開発を含む看護人材育成の最近の動向と今後の活動について紹介しました。参加した管理者からは看護師のクリニカルラダーや新人看護師研修に関する様々な意見や質問が出されましたが、看護人材開発に向けた活動について多くの管理者に理解してもらう貴重な機会となりました。
今回の国立第一病院での講演を皮切りに、これまでプロジェクトでサポートしてきたモンゴルの看護分野の活動を全国に普及できるよう保健省や保健開発センターと協力しながら進めていきたいと考えています。

モンゴル国 医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
看護専門家 山本容子

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国立第一病院の管理者向け講演会の様子