ファイサラバード水道事業経営改善プロジェクト

The Project for Improvement of Management Capacity of Water Supply Sector in Faisalabad

実施中案件

国名
パキスタン
事業
技術協力
課題
水資源・防災
協力期間
2022年2月~2026年2月

プロジェクト紹介

パキスタンの都市部では、人口増加等に伴い、都市環境の悪化や上水道をはじめとする社会サービス水準の低下等が問題となっています。パンジャブ州のファイサラバード市は州内でも特に給水セクターの改善ニーズが大きい都市ですが、ファイサラバード上下水道公社(WASA-F)は、技術面・財務面で多くの課題を抱えており、都市化に対応した給水サービスを十分に提供できていません。そのため、住民は不満を抱え、対価を支払う意識の低さも相まって、水道料金の未払いが多く発生しています。その結果、設備投資のための予算が不足し、さらに給水サービスが低下し、収入が増加しないという悪循環に陥っています。これに対して、日本政府は上下水道・排水マスタープランの作成支援を通じて、配水ブロック化による給水サービスの向上、従量料金制への移行を含めた水道料金システムの改善等を提言するとともに、パイロット活動を通じて提言内容を実証しました。しかし、WASA-Fでは、配水ブロック化やメーター検針の経験が未だ十分でなく、自ら配水ブロック化を計画・実行、従量料金制への移行を進めることができていません。また、WASA-Fは州政府の補助金に依存した経営となっていたこともあり、自立した経営に必要な財務諸表の作成や経営計画の策定等が十分に行えていません。
この協力では、WASA-Fの給水サービス、事業運営効率化、顧客関係業務、財務・経営計画に係る能力強化を行うことにより、WASA-Fの水道事業経営改善に係る能力向上を図り、WASA-Fの給水サービスの向上に向けた水道事業経営改善に寄与します。

協力地域地図

ファイサラバード水道事業経営改善プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 専門家が顧客の宅内で残留塩素の有無を検査 

  • 時間給水のためのバルブ操作をWASA-F職員が実施 

  • 給水サービス改善を行う候補地の確認 

  • 専門家が街の共同水栓で水の出をチェック 

  • 正しいメータ検針方法が実行されていることを専門家が確認 

  • 多くの住民が地下水を汲みあげるポンプを保有 

  • 水の出が悪い地区では住民は民間の水売りから飲料水を買っている 

関連情報

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