プロジェクトカウンターパートの来日研修(国別研修)実施

本プロジェクトは、質管理システムの構築・実施に加えて、バイオセーフティー/セキュリティおよび施設・機材管理システムの強化を成果目標に据えている。その活動として、ガーナ国内およびアフリカ域内における各種研修に参加すると同時に、野口記念医学研究所でも各種研修・訓練を開催し、安全・施設・機材管理の強化・向上を進めている。そして、本活動を補完・加速化する目的で、2023年7月11日から8月8日までの日程でプロジェクトカウンターパートである野口研職員の来日研修を実施した。

9名の研修参加者はメンテナンスユニットおよび研究部から選考し、各役割分を明確にする目的で、事前に各自のアクションプランの草案を作成した上で、来日した。第1週は各種オリエンテーションおよび開講式に続いて、7月13日から国立感染症研究所での研修を皮切りに、4週間に渡る本邦研修が開始された。研修プログラムは下記の通りである。

<研修プログラム>
第1週 A1/A2/B「バイオセーフティー/セキュリティおよび施設・機材管理システムに関する講義・見学・協議1」(国立感染症研究所)
第2週 A1/A2/B「質管理(QMS)に関する講義・見学」(SRL) A1「各種遠心機 操作・保守・校正研修」(久保田商事) A2/B「バイオセーフティー/セキュリティおよび施設・機材管理システムに関する講義・見学・協議2」(国立感染症研究所)
第3週 A1/A2「バイオセーフティーキャビネットに関する操作・保守・校正研修」 (日本エアーテック)
第4週 A1「小型オートクレーブおよびCO2インキュベーター 操作・保守・校正研修」(平山製作所・ヒラサワ) A2「大型オートクレーブ 操作・保守・校正研修」(サクラ精機) A1/A2「ボイラー 保守研修」(大阪電気工業)

上記の通り、本研修は、機材(A1)・施設(A2)・バイオセーフティー/セキュリティ(B)の3グループに分けて、限られた時間で効率的に研修受講を展開した。各研修受入機関は、優れた講義内容だけでなく、各種資料の提供、および実機を使用した実技研修など、とても有益な研修を行って頂き、全研修員から大好評であった。他方、全研修員の研修に対する高い意気込みおよび真摯な姿勢が、各研修受入機関からとても高い評価を頂いた。各研修後に修了証書を頂き、研修員だけでなく講師の方々、皆がとても良い笑顔をしていたのが、とても印象に残っている。

研修最終日には、来日前に作成した草稿に、本研修で得られた知識および技術を組み入れた最終的なアクションプランを各自が発表し、それらを実践していくために、8月9日に成田からガーナへ旅立った。本研修では各自にとって様々な学びがあったが、その中でも全員が保守点検の重要性を唱え、それらを反映した彼らのアクションプランが着実に進捗し、野口記念医学研究所の安全・施設・機材管理の強化・向上が進むことをとても楽しみにしている。

国立感染症研究所

日本エアーテック株式会社

株式会社ヒラサワ

株式会社平山製作所

株式会社平山製作所

サクラ精機株式会社

大阪電気工業株式会社

久保田商事株式会社

株式会社エスアールエル