海岸災害対策及び海岸保全能力向上プロジェクト
The Project for Capacity Development in Coastal Engineering for Disaster Resiliency
実施中案件

- 国名
- フィリピン
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 水資源・防災
- 協力期間
- 2022年4月~
プロジェクト紹介
面積当たりの海岸線延長が世界一のフィリピンでは、人口や資産の約6割が海岸部に集中している。台風による影響も受け、2013年の台風ヨランダでは主に高潮の被害により6,000人を超える死者が出ました。このような状況のため、フィリピン国政府は沿岸の防御のため護岸や海岸道路などの建設を行っているが、これら構造物の被害や周辺地域への影響が発生している状況も見受けられ、海岸防災対策が喫緊の課題となっています。
本事業は、フィリピンにおいて公共事業道路省(DPWH)のコア人材育成や技術ガイドライン策定及び今後の海岸災害対策に向けた課題抽出等が行います。DPWHの海岸災害対策に関する能力が強化されることを図り、もって海岸災害リスクの削減を目指します。
【上位目標】
海岸災害対策の実施及びインフラ施設の状態の改善により、海岸の災害リスクが削減される。
【プロジェクト目標】
人材育成や技術ガイドラインの策定を通じて、DPWHの海岸管理に関する基礎的な能力が強化される。
【成果】
成果1
DPWHのコア人材の海岸工学に関する基礎知識が向上する。
成果2
各海岸の現状に基づいた海岸工学への理解が向上する。
成果3
各海岸の現場に対する構造物対策が DPWH職員により検討され、技術ガイドラインが策定される。
成果4
プロジェクトで身に付けた海岸工学に関する能力及びプロジェクトで策定したガイドラインに基づき、DPWHがパイロット活動地域を選定し、パイロット活動が実施される。
成果5
海岸工学に関する人材育成計画が策定される。
成果6
海岸災害対策に関する法制度や関係組織、海岸保全の実態などの情報が収集され、今後の対策に向けた課題が抽出され取りまとめられる。