感染症創薬の実現に向けた薬剤の至適化と前臨床試験の確立
The trilateral collaboration project for anti-infectious disease drug development: from lead optimization to preclinical testing
実施中案件

- 国名
- インドネシア
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 保健医療
- 協力期間
- 2021年9月~2026年9月
プロジェクト紹介
インドネシア保健省は、課題とする感染症として、後天性免疫不全症候群(HIV)、結核、マラリア、デング熱、インフルエンザ及び鳥インフルエンザを挙げ、感染症対策が依然不十分としています。また、マレーシアでも依然として感染症は大きな脅威となっており、死因の約13%を占めています。本事業は、両国において、生物資源抽出物から抗結核・抗デング熱活性を有する物質の同定、抗マラリア・抗赤痢アメーバ活性を有するリード化合物の構造至適化、前臨床3試験の実施により両国研究機関の感染症創薬における研究体制の確立を図ります。これをもって感染症創薬を実現するための研究体制の強化を目指します。
(1) 上位目標
インドネシア及びマレーシアにおいて、感染症創薬を実現するための研究体制が強化される。
(2) プロジェクト目標
日本側研究機関との共同研究を通じて、インドネシア及びマレーシアの研究機関の感染症創薬における薬剤の構造至適化及び前臨床試験の体制が確立される。
(3) 成果
成果1
実施機関においてリード化合物の構造至適化を行う研究者の能力が改善され、研究環境が整備される。
成果2
実施機関において安全性と薬効の評価を行う前臨床試験について研究者の能力が改善され、研究環境が整備される。
成果3
インドネシア及びマレーシアの生物資源抽出物(微生物、植物など)から抗結核・抗デング熱活性を有する物質が同定されることを通して、標的化合物のスクリーニング及び生物資源ライブラリーの探索を行う研究者の能力が改善され、研究環境が整備される。
成果4
日本、インドネシア及びマレーシアの間で感染症創薬に関する国際共同研究を行う技術的基盤及びネットワークが強化される。