プロジェクト概要

1. Project Title

和文:マダガスカル国道路・橋梁維持管理能力強化プロジェクト
英文:Project for Capacity Development for Road and Bridge Maintenance Management Project in Madagascar

2. 対象国名

マダガスカル共和国
Republic of Madagascar

3. 署名日(実施合意)

2020年10月9日

4. 協力期間

2021年3月から2025年2月

5. 相手国機関名

公共事業省(Ministry of Public Works: MTP)
道路公社(Road Agency: AR)
インフラ職業研修大学校(National Institute of Infrastructure: ININFRA)
道路基金(Road Fund: FR)

6. 対象地域

マダガスカル全土

7. 背景

南部アフリカのインド洋に位置するマダガスカル共和国(以下、マダガスカル)は、国道総延長が約12,000kmあり、約1,700の橋梁を擁しています。また、旅客及び貨物輸送における道路交通の分担率は、旅客輸送が90%、貨物輸送が95%であり、国内物流は道路輸送に大きく異存しています。しかし、道路・橋梁の計画、設計、施工の不備や過積載車両、不十分な道路・橋梁維持管理に起因し、路面状態が良好に維持管理されている国道は約4割にとどまっています。
政策面では、国家開発ビジョンである「国家総合政策・マダガスカル新興イニシアチブ(2019-2023)」において「インフラ整備による国土のコネクティビティ強化」が重点課題のひとつとされており、国際標準を備えた新規道路の整備及び既存道路の修復の積極的な推進が求められている他、現行の運輸交通セクター計画でもある「国家運輸計画(2004-2020)」においても、インフラの持続的活用のための道路・橋梁維持管理の重要性が謳われています。
公共事業省(以下、MTP)及び道路公社(以下、AR)は、維持管理に係る人的・財政的リソースに制約があるなかで、道路・橋梁の維持管理に必要な技術者の最適な配置に取り組んでいるものの、経験や知識が不足している等の理由で十分な道路・橋梁維持管理ができておらず、事後保全に留まっています。
こうした背景の下、道路・橋梁の維持管理において長年蓄積してきた多くの知見を有しており、道路アセットマネジメント技術にかかる先進的な取り組みを行っている我が国による協力に期待が寄せられています。
本プロジェクトは、マダガスカルにおいて道路・橋梁の維持管理能力の向上を図り、以て道路・橋梁インフラの適切な管理や維持管理予算の削減、マダガスカルの道路インフラの長寿命化にも貢献することを目標として実施されています。

8. 目標

8.1 上位目標

マダガスカルの道路・橋梁維持管理サイクルが発展する。

8.2 プロジェクト目標

MATP及びARの道路・橋梁維持管理能力が向上する。

9. 成果

成果1:マダガスカルに適した道路維持管理手法が確立される。
成果2:マダガスカルに適した橋梁点検・診断手法が確立される。
成果3:道路・橋梁維持管理に係る技術者の育成体制が整う。

10. 略語

公共事業省:Ministry of Public Works(Ministère des Travaux Publics: MPT)
道路公社:Road Agency(Agence Routière: AR)
道路基金:Road Fund(Fonds Routier: FR)
インフラ職業研修大学校:National Institute of Infrastructure(Institut National de l’Infrastructure: ININFRA)

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マダガスカルの道路の状況

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マダガスカルの橋梁の状況

11. プロジェクトロゴ

本プロジェクトの現地への浸透やカウンターパートのオーナーシップ醸成をねらいとして、プロジェクトロゴを作成しました。
プロジェクトロゴは、マダガスカル語によるプロジェクト名のイニシャルのF3LTMの略語と道路と橋梁のイメージした図柄で構成され、色はマダガスカルの国旗色をイメージしたものとなっています。

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プロジェクトロゴ