第2回合同調整委員会(Joint Coordination Committee:JCC)を開催しました

2024年3月5日、第2回JCC(Joint Coordination Committee)が開催されました。今回のJCCはCPMU(Central Project Management Unit)と各PPMU(Provincial Project Management Unit)の代表メンバー、JICA関係者など約50名が出席し、プロジェクト活動の進捗、第2バッチとなる対象21農協の選定、PDM(Project Design Matrix)の改訂、2024年の活動計画についての報告と協議を行いました。

JCCでは、プロジェクト活動と成果を持続的に担保する仕掛けについて協議が行われました。とりわけ予算に関して、PPMUからは各対象省に配分されているカウンターパート予算のみでは十分ではなく活動の継続や拡大に影響をきたすという意見が挙げられました。また、対象市・省の農業普及局が通常行っている業務としてプロジェクト活動に取り組むことを目指しているものの、他の農業プログラムとの連携は難しいなど、今後の課題も見えてきました。

NAECのLe Quoc Thanh局長は、プロジェクトの実施方針は持続的に活動・成果を普及するもので合理的であり、通常の普及業務に組み込むことに本プロジェクトの価値が認められる一方で、予算の面においては、通常の普及予算の活用が出来るよう農業・農村開発省に働きかけると述べました。

JICAベトナム事務所の竹林次長は、プロジェクト活動を確実に持続するため、カウンターパートによるオーナーシップの重要性を強調しました。プロジェクトを成功裏に収めるためにも、PPMUおよびCPMUが関係部署と緊密に連携して対象市・省において活動予算が配分されるように計画することを依頼しました。

農業・農村開発省国際協力局のTo Viet Chau副局長は、全てのプロジェクト関係者の積極的な参加とJICAによる支援に感謝の意を表し、プロジェクトが作成支援した栽培技術テキストを各研修で活用し広く全国の農家へ普及することに期待する旨、述べました。また予算配分に関しては、引き続きCPMUとPPMUにおいて対応を議論するよう指示しました。

会議では、PPMUの代表から活動の進捗と今後の活動計画が報告され、これまでのプロジェクトの成果が確認されました。今後もプロジェクトでは、関係者間の緊密な協力の重要性を再認識し、安全作物の持続的振興とバリューチェーン強化に向けた活動を継続します。

JCCの様子

JCCの様子

JICAベトナム竹林次長の挨拶

JICAベトナム竹林次長の挨拶