大学生のスタディツアーを受入れました(2024年3月7日)

プロジェクトでは、JICAの「開発教育支援事業」()として企画された日本とベトナムの大学生のスタディツアーを受入れました。3月7日、青山学院大学とベトナム国立農業大学の学生計24名は、プロジェクト対象農協であるハノイ市のChuc Son農協を訪問し、ベトナムの農業協同組合の取組を学びました。

Chuc Son農協は、2016年4月に中心メンバー16名により約5haの生産面積で事業開始後、2022年末までに組合員数が52名に増え総生産面積も27.15haまで拡大しています。主な農作物は、Viet GAPおよびGlobal GAP基準に準拠した30種類以上の野菜や果物を生産しています。同農協では、生産工程のデジタル記帳管理、農業会計ソフトの導入、QRコードを使ったトレーサビリティなど、積極的に農業デジタル技術の活用を行っています。組合員はこれら技術のサービスを享受できることに加えて、資機材の割引調達(共同購入)・農産物の定額買取(共同販売)など農協による共同事業の便益も受けています。また、バイヤーや消費者の口コミ評価による紹介等を通じて、学校の食堂、病院給食、スーパーマーケット、食品加工会社などの顧客層をターゲットに安定した市場を確立しています。
プロジェクトでは、これまでChuc Son農協の代表による市場調査・バイヤーへのインタビュー、近隣地域の農協視察、栽培技術指導などの支援を通じて、生産性向上や高付加価値化に寄与してきました。

今回のスタディツアーでは、プロジェクトの取組紹介の後、Chuc Son農協の概要説明が行われ、参加者は熱心に耳を傾けメモを取る様子が見られました。また、収穫後処理施設にて組合員が収穫物を仕分け・梱包する作業や生産農場を視察したり、農協の責任者より説明を受けたりしながら周辺の畑を見学しました。見学中、参加者からは様々な意見や質問が活発に出されました。

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プロジェクト紹介の様子

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収穫後処理施設にて梱包作業を視察

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農協の代表者との質疑応答

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Chuc Son農協の圃場を見学

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Chuc Son農協と参加者の集合写真


(*)JICAの開発教育支援事業については下記のリンクをご参照ください。
https://www.jica.go.jp/activities/schemes/partner/dev_education/index.html