現地メディアを通じたプロジェクト活動の紹介を行いました(2024年1月22日)

NAEC(National Agricultural Extension Center)の広報活動の一環として、ベトナム国営放送のVTV2/VTC16やベトナム農業テレビ局など多数のメディアを招き、プロジェクト活動の紹介を行いました。今回はプロジェクト対象地域のうち、Bach Ninh省、Hai Duong省、Hung Yen省の代表農協を視察し、メディア取材を行いました。

Bach Ninh省のNgam Mac農協の代表者は、メディアのインタビューに以下のように答えました。「プロジェクト活動の一つである市場調査を通じて市場の需要に応える新品種の導入・VietGAPを遵守した栽培等を始めました。結果として、安全作物栽培の面積拡大と収量増に繋がり、新規契約により収穫地域の8割以上の農産物をハノイ市内のスーパーマーケットに卸しています。」

Hai Duong 省のBac Dang農協では、ドラゴンフルーツの電照栽培、GlobalGAP基準に沿った安全栽培、農協ロゴデザイン開発や農協紹介パンフレット作成によるブランディング強化等での生産力向上、販路拡大に繋がっています。現在、同農協では60ヘクタールの圃場でドラゴンフルーツを栽培し、産地化を目指しており、これら活動を紹介しました。

Hung Yen省Yen Phu農協の代表者は、これまでのプロジェクト活動への参加を振り返りました。「以前は、個々の農家は細分・分散していた小規模農地でそれぞれ生産活動を行っていたが、農協メンバーとして共同活動に参画することで農産物の集約と収穫後処理による安定管理、共同出荷・販売をすることが可能となりました。加えて、コンポスト技術の導入による土壌改善、育苗トレイを用いた健全苗の生産など、農協の技術・機能向上に繋がっています。」
同農協は、スーパーマーケット、安全野菜販売店、学校給食など安全作物の販路拡大を積極的に進めており、品質向上と安全管理の徹底に努めています。

NAECのLe Quoc Thanh局長は、GAP基準に基づいた農産物の安全性と一定品質の確保はベトナム農業にとって極めて重要な課題であることを伝えました。近年、市場や消費者の農産物に対する要求が高まっており、継続的に生産技術を向上させることが必須となっています。局長は、農家メンバーが一緒に栽培し技術を交換し合い、共同販売、農協ブランドの向上や、生産者としての責任を担えるよう、農協の共同活動への積極的な参加が必要である点を強調しました。

メディアによるプロジェクト紹介の記事と動画内容 ※ベトナム語のみ

【画像】

Ngam Mac農協にて包装された農作物

【画像】

Bac Dang農協のドラゴンフルーツ圃場

【画像】

Yen Phu農協のレタス圃場

【画像】

Yen Phu農協の収穫後処理施設