水銀管理能力強化プロジェクト
Project for Improvement of Mercury Management
実施中案件
- 国名
- インドネシア
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 環境管理
- 協力期間
- 2023年7月~
プロジェクト紹介
インドネシアは、2017年に「水銀に関する水俣条約」を批准するとともに、同年に最大の水銀汚染源である金採掘活動を中心に水銀の使用を中止し、2019年に「水銀削減と廃止のための国家活動計画(RAN-PPM)」に関する大統領規則に署名しました。同規則は水銀の削減及び廃止に向けた戦略・行動・目標を盛り込んでおり、製造、エネルギー、小規模金採掘鉱山、健康の4つの優先分野に重点を置いています。インドネシア政府による水銀管理の取り組みが一定程度進められているものの、水銀削減目標を達成するためには、法的枠組み及び法執行、インベントリー・マテリアルフロー、水銀廃棄物の収集・運搬・貯蔵及び処理、水銀管理技術において課題があります。
本事業は、水銀管理にかかる法律及び規則の制定・実施能力の強化、水銀排出インベントリー・マテリアルフローの作成、モニタリング結果に基づく解析・リスク評価等を行うことにより、環境林業省の水銀管理政策の策定・実施及びモニタリング能力の強化を図ります。これをもってインドネシア国全体の水銀管理政策の策定・実施能力の強化に寄与するものです。
【上位目標】
インドネシア国全体における水銀管理政策の策定・実施能力が強化される。
【プロジェクト目標】
環境林業省 PSLB3、CSEQI及びPPKLの水銀管理政策の策定及び実施能力及び水銀モニタリング能力が強化される。
【成果】
成果 1:
国レベル及び地方レベルの水銀管理に関連する法律及び規則の制定及び実施に関する能力が強化される。
成果 2:
国レベルの水銀排出インベントリーとマテリアルフローが作成される。
成果 3:
パイロット・プロジェクトを通じて、モニタリング結果に基づく解析・リスク評価を行い、水銀管理政策に基づいて対策を立案し実施する能力が向上する。
成果 4:
国レベルの水銀管理の改善に向けたロードマップが策定される。