プロジェクトキックオフミーティングを開催しました

2023年4月17日にオンライン形式で行われたキックオフミーティングにおいて、本プロジェクトに携わる日本-パレスチナ双方の関係者が一堂に集いました。

本技術協力プロジェクトでは、獣医機関およびモデル県の家畜衛生サービスを改善するため、中央レベルの行政機関、中央・地方の獣医ラボ、フィールドレベルの地域獣医事務所といった、家畜衛生サービスに関わる上流から下流までの一連の組織・関係者と連携して活動を実施します。
期待される成果は、①家畜疾病対策にかかる管理体制が改善される、②家畜疾病調査・診断能力が改善される、③モデル県において家畜疾病対策のための中央と地方のネットワークが構築される、という3点です。

農業庁副大臣による開会の挨拶で本技術協力プロジェクトの重要性が強調され、継続的な協力を期待するコメントが述べられた後、各関係者の自己紹介、プロジェクトリーダーからの案件概要と今後のスケジュールに関する説明がありました。
その後のディスカッションでは、特に、既存の中央獣医ラボ(CVL)に新設予定の獣医病理学セクションに期待される技術移転について、パレスチナ側より意見が出されました。

このオンラインミーティングを通じて、プロジェクトの目標や進め方に関する理解が深まり、関係者間の連携が強化されました。また、本案件には、日本の大学関係者も参画する予定で、より高度な専門知識や経験を活かしてプロジェクト活動を進めていく予定です。

今後は、関係者間で積極的なコミュニケーションを継続し、日本人専門家とカウンターパートによる共同作業や、プロジェクトの進捗共有のために、定期的なミーティングが予定されています。技術協力プロジェクトの目標を達成するために、JICA専門家とパレスチナ側関係者が協力して活動を進められるよう、良好な関係構築を図っていきます。

【画像】