統合的沿岸域生態系管理システム構築プロジェクト

モーリシャスは豊かな生態系に囲まれていますが、2020年に南東部の沿岸域で起きた座礁事故により、マングローブ林における油汚染の影響や、海水の濁度上昇を受けサンゴ群体にも影響が生じていることが観察されました。また、人間活動に起因する沿岸域生態系の劣化が近年著しいことも確認されており、沿岸域の生態系サービスを持続可能なものとする取組みは喫緊の課題となっています。本事業は、沿岸域生態系管理委員会設置、生態系モニタリングによる科学基盤情報収集、生態系保全・回復及びエコツーリズム等のコミュニティの生計改善に資するアクションプラン策定と実施、及び現地コミュニティや観光者への啓発活動を行います。これにより、健全で強靭性のある沿岸域生態系への回復を目指します。