稲種子生産ほ場及び施設整備計画

アロチャ・マングル県は、国内有数の認証種子生産県ですが、認証種子生産に必要な原種種子生産を担う国立農村開発応用研究所（FOFIFA）の試験場及び原種生産ほ場は、灌漑施設の老朽化、ほ場の用排水路の不良及び農業機械の不足により、生産能力が期待される半分以下に留まっています。加えて、アナラマンガ県に位置する種子管理局（SOC）は、全国の認証種子検査及び認証を所管していますが、検査機材の不足や施設の老朽化により効率的な種子の認証ができていません。本事業は、対象2県において、コメの認証種子及び認証種子の生産に必要な原種種子の生産・管理を担う機関の施設及び機材を整備・改修することにより、生産性の高い認証種子の増産を図ります。

① 事業の目的：本事業は、アロチャ・マングル県及びアナラマンガ県において、コメの認証種子及び認証種子の生産に必要な原種種子の生産・管理を担う機関の施設及び機材を整備・改修することにより、生産性の高い認証種子の増産を図り、もって当国におけるコメの生産量の増大に寄与するもの。

② 事業内容
ア）施設、機材等の内容：
【施設】SOC 事務・検査棟の建設、総延床面積約 752 ㎡
CMS 事務・検査棟、収穫後処理棟、農業機械修理棟、農業機械倉庫の建設、総延床面積約 2,454 ㎡、乾燥ヤードの建設 約 3,000 ㎡
CMS ほ場の整備：用水路の改修及び新設、用水路付帯工の新設（分水工、用水路分岐工、水位調整施設等）、排水路の改修及び新設、排水路付帯工の新設（落水工等）、農道の改修及び新設、幹線水路横断橋梁の改修 1 か所等
【機材】
SOC 種子検査機材一式、ピックアップトラック 1 台
FOFIFA 中型トラクタ 1 台、エンジン付脱穀機 1 台、種子保存用冷凍庫等
CMS 認証種子用調製機材 1 式、ほ場機械（中型及び小型トラクタ計 9台、コンバインハーベスタ 5 台等）、建設・維持管理機械（小型油圧ショベル 1 台、カーゴトラック 3 台、エンジン付きエアコンプレッサ 1 台等）
イ）コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容：詳細設計、入札補助、施工・調達監理等。