村落給水計画(1期)

国名
トーゴ
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
水資源・防災
交換公文(E/N)署名
1998年1月~
供与額
7.93億円

プロジェクト紹介

トーゴでは、地方村落部の給水事情が極めて劣悪であり、農民の水因性疾病の増加などから農業生産性が低下していました。井戸施設を保有しない村落や、人口に対して井戸の数が足りない村落が多数存在していました。この協力(第1期)では、水源としての地下水を開発し、給水事情が劣悪で水因性疾患が多数発生している海岸州の3県(アヴェ県、ゴルフ県、ジオ県)を対象に、井戸給水施設建設と関連機材の整備を支援しました。これにより、乾季の水不足の解消と、衛生的な飲料水の安定供給を通じた村落住民の健康増進と衛生環境の改善に寄与しました。

協力地域地図

村落給水計画(1期)の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • ソーラ・パネル及び給水塔:運転開始からの10年間でソーラ・パネルの交換を水利組合で行ったが、大きな故障はなく、順調に稼動する。昼間は管理人が常駐する。(マリタイム州アゴメ村) 

  • 給水塔の全景(給水塔の下に建設):給水栓には、上段、下段の2組の蛇口がつく。水売り人が毎日の清掃と料金徴収を行う。(マリタイム州アゴメ村) 

  • 水汲みの状況:給水栓にホースを取り付け、立ったまま給水できるように工夫している。タライの重量は30キログラム超だが、バランスを取りながら右手(指先)で水位を計り、左手で蛇口を閉める達人の技。(マリタイム州アゴメ村) 

  • 給水塔の全景:建設時は発電機でポンプを動かしていたが、現在は商用電力に切り替え運転する。動力の切り替えで水利組合の経営状態は好転する。容量100立方メートルのタンクで2000人に供給する。(マリタイム州ザンゲラ・ボカメ村) 

  • ポンプ室、及び管理員室:ポンプ室より、1キロほど離れた給水塔に送水する。送水は3〜4日に一度11時間行うが、一回の燃料は50リットルが必要。(マリタイム州ゾロ村) 

  • 発電機、及び深井戸:2001年に運転を開始したが、発電機、水中ポンプ、揚水官が故障。UNDP、村の有力者から支援を受けて交換、現在稼動中。(マリタイム州ゾロ村) 

  • 給水栓の状況:給水栓施設は、隣家の管理人により清掃される。10年を経て施設の傷みは少ない。(マリタイム州ゾロ村) 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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