北部国境地域給水計画

ペルーは1998年まで、隣国のエクアドルとの国境問題を有していたため、国境地域の開発が遅れていました。中でも、砂漠地帯に位置するピウラ県およびトゥンベス県では慢性的な水不足が深刻化しており、浅井戸や雨期の漂流水を飲用している地域では、水の汚染から水系伝染病も蔓延していました。この協力では、両県において、新規井戸の掘削や既存井戸のリハビリ工事、給水車の配備を支援しました。これにより、40パーセントだったピウラ州の給水率は、協力実施後には都市部で83パーセントとなるなど、給水環境の改善に寄与しました。