再生可能エネルギー開発事業

バングラデシュでは、経済成長に伴う電力需要の増加に対し、供給が追いついていません。2012年時点では都市部の電化率90パーセントに対し農村部では35パーセントと、とりわけ農村部の電化ニーズが高くなっていました。また、送配電容量の不足や機器の不具合により電力需要ピーク時以外でも規定値を超えた電圧変動や、停電が頻発していました。これらのことから、再生可能エネルギー導入を含めたエネルギー源の多様化を行いつつ、地方電化を推進するとともに、既存設備の運用効率化による電力供給の増加が課題とされていました。この協力では、農村部における太陽光発電、バイオマス発電等の再生可能エネルギー設備設置に資金を供与し、地域住民の電化率及び生活水準の向上、また気候変動の緩和に寄与しました。