新ダイルート堰群建設事業

エジプトでは、国土の大半で降雨量が少なく、水源をナイル川にほぼ全面的に依存していますが、1959年にスーダンとの間で結んだ国際水利協定によって、年間の利用可能水量が決められており、限られた水資源を有効に管理することが求められています。しかし、近年の経済成長により、農業・工業・生活用水の水需要が大幅に増加しており、特に、水需要の8割以上を占める農業セクターでの効率的・合理的な水利用の実現は、同国の喫緊の課題となっています。この協力では、ダイルート市のナイル川支水路において堰を新設し、水管理システムの強化を支援します。これにより、効率的な水配分の実現を図り、対象地域の農業生産性の向上に寄与します。