西ベンガル州における気候変動対策のための森林・生物多様性保全事業

The Project for Forest and Biodiversity Conservation for Climate Change Response in West Bengal

実施中案件

地域インフラの一例(監視塔)
国名
インド
事業
有償資金協力
課題
自然環境保全
借款契約(L/A)調印
2023年3月
借款契約額
93.08億円

プロジェクト紹介

インドは国土の85%において、複数の自然災害に対する脆弱性が高いとされ、また気候変動によるサイクロン、洪水、土砂災害等の自然災害の激甚化が懸念されています。中でも、西ベンガル州は、多種多様な動植物が生息していながら、農地の急拡大に伴う森林地面積の減少に伴い、野生動物と人間の接触被害の深刻化等、森林や生物多様性の喪失も課題となっていました。
本事業は、生態系を活用した気候変動対策活動や生物多様性の保全・再生活動、住民の生計向上活動、及び森林局の組織体制強化等を実施します。これにより、気候変動の緩和と適応、生態系の保護・回復等を図り、持続可能な社会経済発展を目指します。

1)事業目的
西ベンガル州において、生態系を活用した気候変動対策活動や生物多様性の保全・再生活動、住民の生計向上活動、及び森林局の組織体制強化等を実施することにより、気候変動の緩和と適応、生態系の保護・回復等を図り、もって同地域等の持続可能な社会経済発展に寄与するもの。
2)事業内容
丘陵地帯、乾燥ラテライト沖積地帯、デルタ地帯において、それぞれの地域の特性を踏まえて以下の活動を実施する。
ア) 生態系を活用した気候変動対策活動(良質な苗木の生産、荒廃地・森林地外における植林、マングローブ林を活用した洪水対策等の Eco-DRR 活動、チェックダムの整備等の水土保全に関する Eco-DRR 活動、生態系を活用した気候変動対策に資する研究活動の推進等)(国内競争入札等)
イ) 生物多様性の保全・再生活動(電気フェンスの設置やアラートシステムの構築等を通じた人間と野生生物の軋轢対策、希少種や絶滅危惧種の保全、野生生物に関する研究等)(国内競争入札等)
ウ) 生計向上活動(地域住民の参加を通じた村落レベルの事業計画作成・地域インフラ整備、住民の起業支援等)(国内競争入札等)
エ) 森林局の組織体制強化(DX 推進活動(ウェブベースでの GIS 整備や、森林局と地元住民によって組織される共同森林管理組合(Joint Forest Management Committee。以下、「JFMC」という。)の境界デジタル化、収集・整備したデータの効果的活用に係るデジタル技術の実証等)、森林官・森林局職員及び地域住民向け能力強化のための研修等)(国内競争入札等)
オ) コンサルティング・サービス(実施監理、州の DX 戦略策定支援等)(ショートリスト方式)

協力地域地図

西ベンガル州における気候変動対策のための森林・生物多様性保全事業の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 土壌侵食の様子 

  • 荒廃林の様子 

  • 地域インフラの一例(監視塔) 

  • 人間とトラの軋轢対策用のネット 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

関連記事等

関連記事等はありません。