テランガナ州における起業・イノベーション促進事業

インドでは、毎年の労働市場への流入人口に雇用機会創出が追い付かない状況にあり、政府は雇用創出を最重要課題の一つと位置づけています。このような状況下、テランガナ州は、IT産業等が集積する州都ハイデラバードを中心に、州内の産業振興に積極的に取り組んでいますが、地域間や性別間等の格差等、様々な社会課題に直面しており、とりわけ失業問題は深刻です。

本事業は、インド南部テランガナ州において、起業家や中小零細企業向けの能力強化、インフラ整備、事業化支援、事業・市場創出等に係る支援及び実施機関の能力強化を行うことにより、女性や地方住民等を含む起業家の発掘や、起業の促進、並びに企業の事業拡大の促進を図ります。これをもって同州の包摂的な雇用機会創出及び持続的な産業発展等を目指します。

【事業の目的】
本事業は、テランガナ州において、起業家や中小零細企業向けの能力強化、インフラ整備、事業化支援、事業・市場創出等に係る支援及び実施機関の能力強化を行うことにより、女性や地方住民等を含む起業家の発掘や、起業の促進、並びに企業の事業拡大の促進を図り、もって同州の包摂的な雇用機会創出及び持続的な産業発展等に資するもの。

【事業内容】
3つの企業成長段階（「起業家発掘」、「起業・事業化支援」、「事業拡大支援」）別に、4つのコンポーネントで、実施機関（テランガナ州情報技術・電子・コミュニケーション局）の監理の下、テランガナ州政府傘下のT-Hub、T-Works、We-Hub、TSIC等の機関がサブプロジェクトを実施し、起業家・スタートアップ企業等への支援を行う。実施機関から提出されたサブプロジェクトの基本計画書を本事業の事業管理ユニット（PMU）が選定・審査後、州政府関係者及びJICAが参加する事業統括本部（PSU）が承認、審査する。また、事業全体の実施をコンサルティング・サービスにて支援すると共に、実施機関のスタートアップ支援能力の強化を図る。