ウッタラカンド州における都市上水道整備事業
Project for the Improvement of Urban Water Supply System in Uttarakhand
実施中案件

- 国名
- インド
- 事業
- 有償資金協力
- 課題
- 水資源・防災
- 借款契約(L/A)調印
- 2024年2月
- 借款契約額
- 162.1億円
プロジェクト紹介
インドでは、今後も継続的な人口増加や高い経済成長に伴う水需要の高まりが予想されています。これに伴い、水源開発に加え、老朽化した既存施設の改修や無収水率の改善を含む運営維持管理能力の強化を通じ、水供給量の増加や効率的な給水システムの整備が求められています。政府は全世帯への管路給水実現を目標に上水道整備を進めているものの、2023年11月時点でインド全土における上水道接続世帯数は全体の約71%に留まり、取り組みの加速化が課題となっています。
本事業は、インド北部ウッタラカンド州において、山岳地・遠隔地を含む十分な飲料水にアクセスができない地域の上水道施設の整備を行います。同地域への安定的な上水道サービスの提供を図り、もって同地域住民の生活環境の改善や気候変動への適応への寄与を目指します。
【事業の目的】
本事業は、インド北部ウッタラカンド州において、山岳地・遠隔地を含む十分な飲料水にアクセスができない地域の上水道施設の整備を行うことにより、同地域への安定的な上水道サービスの提供を図り、もって同地域住民の生活環境の改善や気候変動への適応に寄与するものである。
【事業内容】
本事業は、対象地域において、動力配水整備、重力配水整備、井戸取水整備の3タイプのいずれかの上水道施設を整備する事業(以下「サブプロジェクト」という。)を、円借款額を上限として複数実施し、上記の事業目的の達成を目指すもの。本事業の対象サブプロジェクト候補として、実施機関が38地区の事業計画報告書(DPR)を作成し、18地区を優先度の高いサブプロジェクトとして選定している。本事業の実施段階において、本事業の借款額を上限として実施されるサブプロジェクトが確定される。
<本事業の主なコンポーネント>
1)動力配水整備
2)重力配水整備
3)井戸取水整備
4)コンサルティング・サービス①(ベースライン調査(サブプロジェクト選定に係るデータ収集等)の実施)
5)コンサルティング・サービス②(ベースライン調査結果のレビュー、基本設計、入札図書作成・入札補助、施工監理・モニタリング、工事安全管理、環境社会配慮に係る手続き・モニタリング補助、実施機関及び運営維持管理組織の職員能力強化・組織体制強化、住民啓発活動(戸別接続促進)、ジェンダー主流化に係る活動支援(成果モニタリング、啓発活動等)等)