リハビリ・維持管理改善事業(水資源セクター)

WATER RESOURCES EXISTING FACILITIES REHABILITATION AND CAPACITY IMPROVEMENT PROJECT

終了案件

国名
インドネシア
事業
有償資金協力
課題
水資源・防災
借款契約(L/A)調印
2002年10月~
借款契約額
146.96億円

プロジェクト紹介

インドネシアでは、アジア通貨危機を契機とした公共サービスの低下等もあり、特に、水資源セクターにおける既存インフラの修復・改善と、維持管理担当機関の能力強化が急務となっていました。この協力では、特に緊急性が高かったソロ川流域の河川改修、ブランタス川流域の多目的ダムの堆砂対策と河川改修、北スマトラ州ウラル灌漑の修復などを支援しました。これにより、既存のインフラ施設を修復、改善するとともに、水資源施設の維持管理担当機関の能力向上を図りました。

協力地域地図

リハビリ・維持管理改善事業(水資源セクター)の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 建設された砂防ダム。東部ジャワ州ブランタス川の主要支川であるレスティ川の河道安定化を目的として設置された。 

  • 建設された砂防ダム。東部ジャワ州ブランタス川の上流の河道安定化を目的として設置された。 

  • ムントゥルス取水堰の修復。1993年に東部ジャワ州ブランタス川の中流への灌漑用水供給を目的として、ジャテムレ取水堰の下流に建設された。堰本体、護岸、水叩工の修復に加え、ゴム堰のゴムゲート6門のうち、破損・修理を繰り返してきた5門の交換も実施された。 

  • ジャテムレ取水堰の修復。1991年に、東部ジャワ州ブランタス川の中流への灌漑用水供給を目的として建設された。堰本体、護岸、水叩工の修復に加え、ゴム堰のゴムゲート6門のうち、破損・修理を繰り返してきた2門の交換も実施された。 

  • 建設された床止め。東部ジャワ州ブランタス川中流部に流れ込むバタム川の河床低下防止による橋脚保護を目的に設置された。 

  • 建設されたスリット型砂防ダム。東部ジャワ州ブランタス川上流部のウリンギダムへ流れ込むレクソ川の河道安定化およびダムへの流入土砂量の軽減を目的として設置された。 

  • ダム下流へのバイパス水路(7.2 キロメートル)。東部ジャワ州ブランタス川上流部のウリンギダムへ流れ込むグロンドン川からの流入土砂量を軽減する目的で設置された。写真中央は、グロンドン川の土砂を含む洪水量の一部をバイパス水路(写真右側)へ分流させるための施設。 

  • 建設されたウラール取水堰(幅130メートル)。北スマトラ州ウラール川の灌漑用水供給を目的として設置された。灌漑地区は8ヵ所に分かれており総計約14,000ヘクタールである。灌漑用水の取水はウラール川両岸沿いに建設された8ヵ所の樋門取水堰(フリーインテイク)で各灌漑地区に送水されていたが、河川水位の影響を受け水管理上の問題があった。ウラール取水堰から新設されたリンク灌漑水路を通して各灌漑地区に送水可能となり、統合的・効率的な水管理が可能となった。 

  • 建設されたリンク灌漑水路(両岸の総延長42.9 キロメートル)。新設した取水堰と各灌漑地区の幹線水路を結び、用水供給するために設置された。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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