ムスリム・ミンダナオ自治地域平和・開発社会基金事業

過去30年余り反政府組織とフィリピン政府との戦闘が続いたフィリピン南部のミンダナオ島。特に激戦地となっていた島南西部は、経済が疲弊し、同国の中でもっとも貧困率が高い地域です。今後、同地域の開発を促進し、住民の生活向上を図るために、基礎的社会サービスの提供が必要となっています。この協力では、世界銀行およびカナダ国際開発庁との協調融資により、住民主導型の教育・医療施設、上水道設備、道路などの整備を支援しました。これにより、同島における貧困の削減や、地域経済の振興・活性化を通じた平和定着に寄与します。