国道土砂災害対策事業

Landslide Disaster Protection Prj of The National Road

実施中案件

国名
スリランカ
事業
有償資金協力
課題
運輸交通
借款契約(L/A)調印
2013年3月~
借款契約額
76.19億円

プロジェクト紹介

スリランカでは、近年さまざまな自然災害に見舞われており、道路などの基盤インフラにも大きな被害が生じています。特に、急速な開墾や開発が進む同国中央部では、その脆弱な地質特性と急峻な地形条件から、急傾斜地の崩壊や地滑りなどの土砂災害が頻発しており、経済活動にも多大な影響を与えています。この協力では、土砂災害の危険が高い7県で特にリスクの高い主要国道の斜面16ヵ所への対策工の設置を支援します。これにより、国道の土砂災害リスクを軽減し、道路網と周辺住民の生活の安全性の強化を通じ、同国の経済・社会開発に寄与します。

協力地域地図

国道土砂災害対策事業の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • スリランカにおける土砂災害現場(キャンディー県、2006年11月)。スリランカではモンスーンの影響を受け、毎年豪雨や洪水が多発する。特に山岳部では雨により地盤が緩み、土砂崩れなどが頻発し、住民の生命が脅かされている。 

  • 国道5号線(ヌワラエリヤ県)事業予定地。この場所では毎年落石が発生し、4〜5日間道路が閉鎖となる。道路開発庁(RDA)はその都度落石を取り除いており、取り除かれた落石は路肩に放置されている。 

  • 国道5号線(ヌワラエリヤ県)事業予定地。国道沿いに広がる茶畑内のアクセス道路。この辺り一面が地滑りを起こしているため、道路の滑落、ひび割れが激しい。 

  • スリランカにおける土砂災害現場(キャンディー県、2006年11月)。豪雨により国道沿いの法面が崩壊し、巨大な岩となって崩れ落ちたもの。国道上の土砂は取り除かれたが、巨大な岩は片側の斜線に残されたままとなっている。(現在は除去されている) 

  • 国道5号線(ヌワラエリヤ県)事業予定地。路肩に放置されたままの落石。 

  • 国道5号線(ヌワラエリヤ県)事業予定地。茶畑内のアクセス道路のみならず、建物にもひびが入っている。 

  • 国道16号線(バッドゥーラ県)事業予定地。1996年から2年毎に地滑りが発生している地点。谷側の斜面は崩壊しているが、この下には多くの家屋が存在する。また、このまま地滑りを放置すれば、更なる国道への被害も免れない。 

  • 国道113号(キャンディー県)事業予定地。右手に見えるのはRDAが造った盛り土。作りは簡素であり地滑りを止めるほどの効果は発揮しておらず、毎年路面の舗装(道路中央色の濃い部分)が必要となっている。 

  • 排水工やロックボルトなどの対策工が実施されている国道5号線沿いのサイト(バッドゥーラ県)。スリランカ企業や本邦企業が協力して設置を進めている。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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