ケラニ河新橋建設事業

New Bridge Construction Project over the Kelani River

実施中案件

国名
スリランカ
事業
有償資金協力
課題
運輸交通
借款契約(L/A)調印
2014年3月~
借款契約額
350.20億円

プロジェクト紹介

スリランカでは、堅調な経済成長を背景に自動車登録台数の伸びが著しく、特にコロンボ市内においては、朝晩の通勤・通学時間帯を中心として、交通渋滞の悪化が急速に進んでいます。その中でも、同市内から北東方面へのアクセス上で、同市北部を流れるケラニ河に架かる3本の橋に交通が集中しており、円滑な交通のボトルネックになっています。この協力では、ケラニ河に新橋および高架アクセス道路を建設するための資金を支援します。これにより、同市における交通の分散化と慢性的な交通渋滞の改善を図り、道路輸送の円滑化、ひいては経済成長の促進に寄与します。

協力地域地図

ケラニ河新橋建設事業の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • この協力の対象地(新ケラニ橋〜ベースライン道路)で、混雑の激しい渋滞ポイントの様子(コロンボ市)、都市内の主要道路の一つであるにもかかわらず、渋滞ピーク時にはほとんど車が動かないため、都市の経済活動や住民の生活を阻害する大きな要因となっている。 

  • 2013年10月に開通したColombo-Katunayake Expressway(写真は開通前に撮影)。同高速道路により、空港からコロンボ市内へのアクセスは短時間でできるようになったが、既存の新ケラニ橋付近が大幅に混雑する可能性が高くなり、既存の新ケラニ橋では増大する交通量を処理できなくなることが懸念されている。 

  • この協力の対象区間内には、既存の公共建造物が存在し、本体工事前に移設を行う予定。スリランカ政府側も用地取得、住民移転は最重要課題の一つとして認識している。 

  • 移転対象地域の様子。この協力は395世帯の住民移転を伴う予定。住民移転計画(RAP)を策定し、スムーズな住民移転が行われるよう協議を行っている。 

  • 建設予定の新橋の完成予想図。(日本が支援中の国際空港からコロンボ市内への玄関口の象徴としての役割も果たす)。今回用いる橋梁形式であるエクストラドーズド橋は、主塔があることから景観性もすぐれており、また、河の中に橋脚を建てないことから、河川環境へ影響を与えない橋梁形式となっている。 

  • 建設予定の新橋の完成予想図。この協力は、本邦技術活用(STEP)案件として、隣接する既存ケラニ橋に影響を与えない狭小施工、既存交通への影響を最小化する工期短縮、エクストラドーズド橋、といった本邦企業が有する高い技術の活用が期待されている。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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