ハムトアン・ダーミー水力発電所建設事業(2)

HAM THUAN - DA MI HYDROPOWER PROJECT(2)

終了案件

国名
ベトナム
事業
有償資金協力
課題
資源・エネルギー
借款契約(L/A)調印
1996年3月~
借款契約額
49.62億円

プロジェクト紹介

ベトナムでは、1986年のドイモイ政策導入後の経済発展に伴い、電力需要が急速に増加し、特にベトナム中部および南部において電力不足が既に深刻な問題となっていました。日本は、南部ベトナムのラムドン省およびビントゥアン省において、増大する電力需要への対応およびビントゥアン省の下流地域における乾季の農業用水供給を図るため、本事業フェーズ2によりドンナイ川系のランガ川およびダーミー川に沿って二つの水力発電所(ハムトアンおよびダーミー)および関連設備の建設を支援し、対象地域の経済発展に寄与しました。

協力地域地図

ハムトアン・ダーミー水力発電所建設事業(2)の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • ハムトアン発電所。ハムトアン・ダーミー発電所からの電力は220キロボルトの送電網を通じてグリッドに送られるため、南部のみならずベトナム全体におよび、電力供給の増加に寄与しているとともに、発電に使用された後に放水された水は、ビントゥアン省下流地域における灌漑用水に用いられている。 

  • ハムトアン発電設備 

  • ハムトアン発電所入口弁(水車への水供給を止める際に閉止する弁) 

  • ハムトアン貯水池(総貯水量695百万立方メートル)。ハムトアン・ダーミー貯水池が整備されたことにより、増水期には放水量が減少して洪水の程度が軽減され、乾季にはより多くの水を供給できるようになった。 

  • ダーミー貯水池(総貯水量141百万立方メートル) 

  • バオロック変電所(増設) 

  • ファンティエット変電所(新設) 

  • 新たに開墾された水田。ビントゥアン省ドゥクリン県は米の生産地であるが、ハムトアン・ダーミー水力発電所で使用された水が灌漑用水として放水された後、新たに灌漑農地が開墾されて三期作が広まった。省および県の政府自己予算でポンプ場、堤防および貯水池などの建設も行われ、稲作の生産性が向上した。 

関連情報

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