エジプトでは1882年に初めて近代的な手法で人口・住宅センサスが実施され、それ以降13回にわたり同センサスが行われてきた。人口・住宅センサスは、公的機関、大学、研究機関、国際機関などにとって国家戦略の策定や分析のために利用可能な公的情報源である。しかしながらこれまでに実施されてきた人口・住宅センサスは、統計データの質が低く、貧困層の社会経済的特性を十分に把握できないなど、エジプト政府が公共政策を決定・実施する上で課題となっている。エジプト政府において中央動員統計局(Central Agency for Public Mobilization and Statistics:CAPMAS)は長い伝…