性能準拠型航法(PBN)飛行方式にかかるDCA-ICAO関係者会議への参加

2015年9月3日

DCAでは、プロジェクトの活動と平行して、国際民間航空機関(ICAO)からも支援を受けています。ICAOはミャンマー国とその周辺国(ミャンマー、インド、タイ、バングラディシュ)に対して、各国が管理する国際航空路の改善と、ミャンマー国の国内線航空路のうち最もフライト数の多い、ヤンゴン、マンダレー、ヘホ、バガン、ネピドーの各空港を結ぶ航空路のPBN化に対する支援を行っています。当プロジェクトは、ICAOの支援の動向もモニターしながら、DCAの方式設計者に対する協力を行っています。

2015年7月30日、ICAOの主導により、国内航空会社(パイロット含む)、航空局関係者を交えて、国内線のPBN化に関する関係者協議会が開催されました。協議会では、プロジェクトのカウンタパートである方式設計班が、将来の計画路線(主要路線)のPBN化について発表しました。発表した国内路線計画案は、プロジェクトの短期専門家の支援の下で作成されました。

計画案については今後も協議を継続する必要がありますが、今回の協議会を通じて関係機関と活発な意見交換を行うことができました。また、各航空会社を含む関係者に対して、(1)航空局(DCA)が国内主要路線においてPBN化を進めていること、(2)同時に国内17空港についても順次RNP方式による方式が設定されること、(3)今後も関係機関と意見交換を行っていくこと、を周知することができました。

このような関係者を交えた周知、意見交換活動は、協調的意思決定(CDM:Collaborative Decision Making)とも呼ばれています。航空会社、航空局など関係者同士の垣根を低くし、自由闊達な意見交換が行えるようにするためのものです。今回、ICAOの会議に参加し、カウンタパートも発表することで、パイロットや航空会社と貴重な意見交換することができました。プロジェクトでは、ICAOの活動もモニターしつつ、関係機関と協力、調整をしながら支援活動を実施していきます。

【画像】

DCA-ICAO関係者会議の様子