No.3：「住民による開発を支援する（改訂O＆OD）」とは？動画のご紹介

本プロジェクトの推進する「改訂O＆OD」についての動画を2本ご紹介いたします。

動画（1）「プロジェクト対象村の変化」

• 動画（1）「プロジェクト対象村の変化」（外部サイト：YouTube）

概要

モロゴロ州キロンベロ県マングラB村の人々と、郡ファシリテータへのインタビューを通じて、「改訂O＆OD」に取り組む前の村の状況や、村の人々と郡ファシリテータの関係が少しずつ変わっていった様子、そして関係改善の結果、村の人々が自発的に進めた「コミュニティ・イニシアティブ（注1）」の様子がご覧いただけます。

（注1）地域住民による開発への主体的な取り組み

日本語キャプション

1. 私たちはできる！
私たちの集落では、私たち自身がやると決めたことは、実現できます。

2. O＆ODに取り組む前の私たちと政府の役人との関係
会議に出て時間を無駄にするよりは、家にいて牛の世話をしていた方がましでした。
政府の役人たち（郡ファシリテータ）は私たちとは身分が違います。
以前は役人たちが何ができるかを知らず、とにかく彼らが怖かったのです。
彼らみたいな人にコミュニティでの自分たちの問題について相談できるはずがありませんでした。

3. 郡ファシリテータの我慢強いファシリテーション
私たちはあきらめませんでした。その結果、人々は私の言っていることを少しずつ理解するようになったんです。

4. 少しずつ溝が埋まっていった
今では、役人さんたちはとても身近な存在です。郡ファシリテータの家に行って自分たちの問題について話すこともあります。例えば、家畜の問題…

5. 自分たちが何を持っていて、何ができるのかが分かるようになってきた
コミュニティのなかでも、木などの資源を集めることができます。土もあり、鶏小屋を建てるための煉瓦に役立てることができます。
役人たちは政府に雇われているので、私たちに対して何をすべきか指図する立場にあると思っていました。けれども今では、私たちには資源があり、自分たちで判断することができます。彼らは私たちに指導するのではなく、私たちの問題に耳を傾けるべきなのです。

6. 自分たちで試してみよう！
他の人たちが上手くやっているなかで、私ができない理由はないと思います。
コミュニティ内で資金集めをしました。住民たちはできるかぎりの貢献をしたんです。
村に電気をひくために、260万タンザニアシリング（≒16万円）必要でした。私たちは家々を回って寄付をつのりました。人々は、500シリング（≒30円）ほどの金額でも、それぞれ可能な限りの貢献をしました。最終的に目標金額に達し、TANESCO（電力公社）が私たちの村まで電気をひいてくれたのです。

7. 私たちはやりました！
政府が電気を村までひいてくれるのを待っていても、それが一体いつになるのか想像もつきませんでした。いつか政府が無料で電気をひいてくれるかもしれませんが、一体いつになるのでしょう？私たちは40年以上も電気なしでやってきました。今、トライしない理由があるでしょうか？ありがたいことに、ようやく自分たちの手で電気をひくことができました。近隣の村の人々も驚いています。

8. 私たちの考え方：誰かに計画されるのではなく、自分たちで計画する
家にいるだけでは、ほかの人に計画されてしまう。けれども、会議に参加すれば、自分で計画することができるのです。

彼の言葉を覚えていますか？
「人々を開発できるのは人々自身である」
—ジュリウス・カンバラゲ・ニエレレ（タンザニア初代大統領）

動画（2）「改訂O＆OD（Improved O＆OD（O＆OD Project））」

• 動画（2）「改訂O＆OD（Improved O＆OD（O＆OD Project））」（外部サイト：YouTube）

概要

この動画は、「改訂O＆OD」の実施に関わっている自治体タスクフォース（District Task Force）、郡ファシリテータ（Ward Facilitators）、コミュニティ・ファシリテータ（Community Facilitators）などの活き活きとした様子を紹介しています。タンザニアの地方行政を担うリーダーたちに対し、コミュニティ・イニシアティブはすでに存在している、関係者の能力強化を通じて、その潜在能力を引き出すことができる、と訴えかけます。「改訂O＆OD」を、地方行政が抱える障壁を乗り越え、効果的な公共サービスを実現する方策として提案し、リーダーたちのコミットメントを期待しています。

日本語キャプション

自治体が抱える課題は「改訂O＆OD」を通じて改善できます。
コミュニティ・イニチアチブはすでにそこにあります。
「社会的準備（注2）」によって、
コミュニティ・ファシリテータによって、
郡ファシリテータによって、
シニア・ファシリテータによって、
そして自治体タスクフォース、自治体マネジメントチームの継続的な支援によって、
様々なO＆OD研修によって、
引き出すことができるのです。
（道路維持／管理研修の）一か月後、ウランガ県ナカフル村では人々が自ら動き出しました。
あなたはコミュニティ・イニシアチブをどのように支援しますか？
次の世代はあなたの決断を見守っています。
あなたのひとつひとつのコミットメントが、現在、地方自治が抱えている課題を乗り越えることに貢献します。
リーダーたちのコミットメントさえあれば、タンザニア全国の自治体間のネットワークによって、効果的な公共サービスの提供は実現できるのです。

（注2）住民の意識や組織の状況が変わること