『森から世界を変える
ソーシャルビジネスアワード』
ビジネスアイデア紹介

携帯端末向けVR体験アプリケーション「eco tabi」

... 企画書より

【提案者】
桑原修三さん


【想定した対象地域】
観光旅行客の少ない途上国、国立公園を保有する地域

【解決を目指す課題と目標】
エコツーリズムの需要増進とインセティブ付与による森林保全の促進


【プレゼンテーションの概要】

私たちは、熱帯地域での森林減少の原因を、地元住民にとっての森林保全へのインセンティブ不足と考えました。そこで地元の方々に森林保全へのインセティブを提供する方法の一つとしてエコツーリズムに注目しました。

日本でも海外の自然観光を目的として旅行する人々は多いため、そのような旅行客に対して、森林やその保全に焦点を当てたサービスの提供は観光におけるひとつの魅力となる可能性があると考えられます。しかし逆に観光客の急速な増加は、地元の環境に負の影響を与えることや、施設整備やガイド教育の不足などが課題となります。

そこで、現地に直接訪れずとも誰もが簡単にエコツーリズムの良さを体感できる携帯端末向けVR体験アプリケーション「eco tabi(案)」を提案します。

このアプリケーションではVRを使ってあたかも自分が熱帯雨林の中を歩いているような臨場感あるサービスを提供します。

現地の人々にはエコツーリズムビジネスの支援として、設備投資、制度整備、教育支援や他の地域とのネットワークを生かしたエコツーリズムのノウハウの共有、普及、広告を行います。

途上国の森林から遠く離れた地域に住む方々へ、日常の中でエコツーリズムに参加する機会を提供することにより、環境意識の高い消費者と生産者を創出します。そしてフェアトレードや環境配慮型商品の消費行動や省エネ意識の改善につながることで、生活のために森林が保全される社会を目指します。


講評

REDD+プラットフォーム事務局講評

なかなか森林のある地域を訪れることができない人々にも、話題性の高いVRアプリを通じて森林のなかにいるような体験を提供するという、エコツーリズムと現代の技術を組み合わせた面白いアイデアです。具体的なコンテンツの作成方法や、現地の人々と役割等が検討されると、実現性が高まるアイデアではないでしょうか。