『森から世界を変える
ソーシャルビジネスアワード』
ビジネスアイデア紹介

教育のREUSE

... 企画書より

【提案者】
廣嵜真由さん、アリザメグミさん


【想定した対象地域】
東南アジアの森林減少が著しい地域

【解決を目指す課題と目標】
森林減少の抑制、教育の格差解消


【プレゼンテーションの概要】

私たちは、森林減少を抑制するためには、現地において森林の機能を理解し、より持続可能性の高い農業を実践できる知識を持った人材の育成が必要になると考えました。そこでこのアイデアでは現地の若者たちにそうした知識を学ぶことができる図書館の設立を推進します。

まず、先進国で使われなくなった教科書や売れ残った書籍など廃棄されるものを集めると同時に、資金(寄付)を募り途上国の森林保全が必要な地域に図書館を設立します。また、ボランティアによる集められた書籍の翻訳も実施します。書籍の提供者や翻訳者には、フェアトレード商品を通常価格よりも安く購入できる特典を付加したカードを配布、貢献に応じてポイントを付与し活動の継続を支援します。これにより、途上国と、本の提供者・翻訳者にとってwin-winな関係を構築します。

活動の原資はフェアトレード商品を扱うスーパーなどの流通事業者、飲料会社、製菓会社などとの連携で調達し、現地の特産品を使った商品開発などにも協力してもらいます。

現地に設立した図書館は、若者たちの課題解決のための学習の場として機能させ、植林の機会も設け参加者には大学の奨学金などの教育資金の援助を進め活動を広げていきます。


講評

REDD+プラットフォーム事務局講評

使われなくなった本を活用して途上国の図書館や図書室への寄付を行う取り組みは既に各地で実施されていますが、そのアイデアを森林保全に結びつけた点が面白く、また本の寄付に関しても、フェアトレード商品を安価に購入できるポイント制度をつけるなど仕組みも練られています。どのようにして企業(流通業者やスーパーマーケット等)に協力を仰ぐのかといった点が更に詳しく考えられているとアイデアの実現性がより高まると思います。