REDD+ オフィシャル特派員『講習会』レポート

 

【Summary】

2016年7月30日(土)、『第1回REDD+ オフィシャル特派員』への講習会が開催されました。参加したのは特派員に決定した学生3名グループの『YRN(やらない理由がない)やーん』さんと、個人で応募してくれた飯塚帆南さんの4名です。

講習会では、オフィシャル特派員活動の対象であるREDD+ についての基礎知識と、9月に派遣が予定されているインドネシアの西カリマンタン州とゴロンタロ州での取材活動に向けた現地の情報やREDD+プロジェクトの概要などについてのレクチャーが実施され、これらの情報踏まえて、応募時の企画プランをさらにブラッシュアップするためのディスカッションやワークショップも行われました。

『YRNやーん』末吉賢太郎さん

『YRNやーん』竹村英晃さん

『YRNやーん』渡邉梨香さん

飯塚帆南さん

【Report】

REDD+ の仕組みや、取材先となる現地を知る!

講習会は大きく2部構成で実施されました。

前半では、先ずREDD+の枠組みを改めてしっかりと把握するために、JICA地球環境部審議役兼次長である宍戸健一氏から、そもそもなぜREDD+が提唱されたのか、クレジットが生まれる仕組み、さらには「セーフガード」の意味や大切さなど、単なる森林保護とは異なるREDD+について丁寧な解説が行われました。次に、最初の訪問先であるJICAプロジェクトのサイトの一つである西カリマンタン州にあるグヌンパルン国立公園における活動の概要紹介がありました。

JICA地球環境部審議役兼次長である宍戸健一氏

続いて、兼松株式会社の矢崎慎介氏から2番目の取材先であるスラウェシ島のゴロンタロ州で実施されている『ボアレモ県における焼畑耕作の抑制によるREDD+』についてプレゼンテーションが行われました。

現地で実際に行われているプロジェクトの内容や、そこに携わっている人たちの活動の様子などについて、矢崎氏のリアリティある説明に、特派員の4人が真剣な表情で聞き入っていました。

兼松株式会社の矢崎慎介氏

谷中修吾氏によるワークショップ

谷中修吾氏

講習会後半では、前半で学んだREDD+の仕組みや、インドネシアのプロジェクトの概要などを踏まえ、応募時の企画案をさらにブラッシュアップするため、『森から世界を変える REDD+ プラットフォーム』のオフィシャルサポーターでもあるビジネスプロデューサー、谷中修吾氏によるワークショップが行われました。

審査会レポート』でご紹介したように、『YRNやーん』さんはPhone(スマホ)とrest(休憩)を合わせた「Phorest」という造語をキーワードとして、REDD+の森からの情報発信を、若者のライフスタイル変革に結びつけていくプランを、また、飯塚帆南さんは、紙芝居や学生団体設立など8つのアイデアを、それぞれ提案されてています。

ビジネス・ブレークスルー大学で教鞭もとる谷中さんから、マーケティングのフレームワークの基本などについての講義を聞いた後、特派員それぞれのプランをどのようにカタチにするのがより魅力的な情報発信になるか、熱心にディスカッションが行われました。

たとえば、その企画のターゲットはどんな人なのか。谷中さんから参加者への質問が繰り返されて、ターゲットを絞り込んでいくだけでも「じゃあ、こんな風にすると面白い」とか、「こんなこともできる!」といったように、アイデアがますます広がり深まっていくのが印象的でした。

さまざまな意見が飛び交ったワークショップ。参加者はそれぞれの企画を改めて持ち帰り、9月の現地取材に向けてさらに具体的なプランにしていくことを確認して、講習会が終了しました。

はたして、特派員のみなさんが現地で何を感じ、どのような形で情報発信を行っていくのか、今後の特派員の皆さんの活動を楽しみにお待ちください!

特派員からのメッセージ!

講習会終了後、いよいよ派遣先も決まったオフィシャル特派員のみなさんに、講習会の感想と抱負などを語っていただきました。ご覧ください!

(REDD+プラットフォーム公式Webサイト編集部)


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