サポート宣言!

REDD+を知って自分のライフスタイルを考える

インタビュー企画『サポート宣言!』第二弾は、タレントのはなさんにお話しを伺いました。森で過ごす時間や、木でつくられたモノが大好き。ナチュラルなライフスタイルを愛するはなさんは、REDD+の考え方や可能性をどのように考えるのでしょう。専門家ではない、普通の女性の感覚で、REDD+を知って「思うこと」をお話しいただきました!

タレント
はなさん

森には透き通った力を感じる!

私も、木や森は大好きです。学生時代から大好きな仏像も、森の木から作られています。仏像には魂が宿っていると感じるけど、深い森を歩くと、木や森そのものにも魂のように透き通った力を感じることがありますよね。

私は横浜の元町で生まれ育ちました。市街地だけど周辺には緑豊かな公園もあって、子どもの頃は公園の森に秘密基地を作って遊んだりもしましたね。夏休み、新潟にある祖母の家に行くと、里山の森が遊び場でした。木の幹に蜜を塗っておいて、明け方、カブトムシを捕まえに行ったりして。理屈ではなく、森が生命のゆりかごのような場所であることを感じながら育ってきた気がします。

ありのままの「森」と上手に付き合っていく

REDD+で守ろうとしている森は、熱帯地方が多いそうですね。お仕事がほとんどですけど、ボルネオやカンボジア、ベネズエラなどの森を歩いたこともあります。熱帯の森には、とても大きなエネルギーを感じます。見たこともないような生き物がいたりきれいな花が咲いていて、たくさんの生き物を育む力に感動します。



ボルネオの森を訪れたのはポスターの撮影だったので、森の奥深くまで入ることはありませんでしたけど、現地のスタッフの方から「この森にはオランウータンが住んでいる」と教えていただきました。

ベネズエラでは、エンゼルフォールを見に行きました。1000m近い、世界最大級の落差がある有名な滝だけど、森の奥の秘境にあるんです。泊まったホテルを出発して、船で数時間かけて川を遡り、そこから森の中を1時間以上歩いて行きましたね。なんとか道はあるんですけど、観光地的な整備はほとんど何もされていません。トイレがないのはちょっと困ったけど、それも含めて印象的な旅をすることができました。

カンボジアはプライベートで友達とアンコールワットを見に行きました。森の中にたくさん寺院があるんですけど、大きく育つ木の根っこに、古い寺院の建物が飲み込まれていくような光景を見たことがショッキングな体験でした。ガイドさんは「自然のことだからしょうがないんだ」と話してくれました。

日本の観光地であれば、観光のために邪魔な木は切ってしまったり、便利さを最優先して観光名所の近くにはいろんな施設を作ってしまうのでしょうが、エンゼルフォールやアンコールワットでは、自然の森をそのまま守りながら、人間が「おじゃま」するように観光を楽しむスタイルが根付いているのだと思います。森と人との付き合い方を考えさせられる体験でした。

森から生まれる魅力的なサムシングに期待!

私は今、美しい森林づくり推進国民運動の『フォレスト・サポーターズ』に参加しています。日本は世界有数の森林国でありながら、過疎化や生活スタイルの変化で、森が力を失いつつあるそうなんです。だから、森の木を上手に使って新しい木を植えて、森の力を取り戻そうという運動ですね。

森を守るためには、森をちゃんと活用しなきゃいけないというのは、ちょっと新鮮な発見でした。REDD+で途上国の豊かな森林を守るためにも、森に寄り添って暮らす人たちの生活と、健やかな森が上手に付き合っていくことが大切なんだと思います。

先日、長野県にあるバイオマス発電所を訪ねました。間伐材を利用した小さな発電所ですが、間伐材を燃やした灰を農園の肥料にしたり、発電時の排熱をイチゴを栽培するビニールハウスの熱源に利用していて、とても魅力的な取り組みでした。森と上手に付き合っていくために、日本の技術やアイデアが活用できる場面はたくさんあるのではないでしょうか。

私はアジアンテイストのインテリアなども大好きだし、REDD+の対象となる場所には東南アジアの国も多いですよね。たとえば、アジアの森の木を使った製品をブランド化して、素敵なインテリアなどが生まれるといいですね。素敵なアイテムで、なおかつREDD+という大きな目的がありますから、大きな共感を呼ぶことができるのではないかと思います。熱帯の森から、素敵な贈り物が届くのを楽しみにしています。

自分自身のライフスタイルも見直したい

この『森から世界を変える REDD+ プラットフォーム』に加盟する企業や団体では、すでにいろんな国でたくさんのREDD+のプロジェクトが進んでいると伺いました。森を守る取り組みは、とても長い時間のかかることでしょう。プロジェクトを成功させるためには、その国の、森と共に暮らす人たち自身の意識が大切なのだとも思います。遠く離れた国でプロジェクトに取り組むためにはいろいろ大変なことも多いでしょうが、地球を元気にするために、ぜひ、頑張って欲しいですね。

私自身、最近は電動自転車や電車で移動するようにしています。とはいえ、地球のピンチをちゃんと理解して暮らしているかと問われると、胸を張ってイエスと答えられるほどの自信はありません。REDD+は大きな森を守る取り組みなので、きっと大きな効果があるでしょう。ただ、熱帯だけに任せるのではなく、私たち自身のライフスタイルを見直すことも大切だと感じます。

REDD+が、日本で普通に暮らしている人たちにとっても魅力的な「果実」を運んでくれるようになることを、私も応援しています!

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