笹木勇一郎さんからのメッセージ

「行ってみなきゃわからない。やってみなきゃわからない。」

笹木 勇一郎さん

”音楽”には、国境がありません。
言葉がわからなくても、宗教がわからなくても、人と人とが共鳴し心が通じ合える不思議なパワーが音楽にはあります。
21歳のとき、僕はイギリスに音楽探検に行ってきました。
昔からイギリスの音楽が好きで、そんな音楽の生まれた国の空気に触れてみたい。
なんなら、ちょっとライブもできたらいいな、なんて思いながら。
なんのあてもなく、ただギターだけ持って行きました。
しかし、そのギターを持っていたことで、まずいきなり入国審査にひっかかり、特別室に連れて行かれては、よくわからない英語で質問され続けて、1時間くらいなかなか入国できなかったことが、イギリスでの一番最初の思い出です。
正直、強制帰国させられるんじゃないかと、かなりビビりましたが、最終的には ”I LOVE UK MUSIC.”という言葉を気持ちを込めて言ってみたら、笑顔で入国させてくれました。
音楽の力は不思議です。

そんなことも、行ってみなきゃわからないし、やってみなきゃわからない。

その後、旅先で様々な人と出会いました。
音楽コーディネーターの方や、ソムリエさん、音楽学校の先生や、陽気なスリランカ人、練習スタジオのタトゥー兄さんから、音楽出版社の社長などなどetc、
予想すらしなかった人々との出会いがありました。
その出会いがきっかけで、英国で5回くらいライブをすることもできましたし、有名なレコーディングスタジオを見学させてもらうこともできました。
まさに僕の夢がちょっとだけ叶ったりもしたのです。
本当に、行ってみなきゃ、やってみなきゃ、何が起こるか分からないものです。

行動力は、人生の重要な鍵だと思います。そして行動した先々で待ちかまえているものは、順風満帆な物事よりもむしろ、思いもよらないハプニングの連続です。
でもそのハプニングの連続を一つ一つ乗り越えることが、”人生を歩んでいく”こと、そのものなのではないかと思います。
青年海外協力隊という未知の世界に身を投じてみることで、人として強くもなれるし、そのぶん弱さと優しさも知る。そしてその中で、”人が人を思いやる気持ち”にも国境など無い、ということを自分の肌で触れて、感じ取ることができるのではないでしょうか。

青年海外協力隊という舞台に一歩踏み出してみれば、自分の心の中にある希望が密やかに輝き出すはずです。
そして、思ったよりも世界はもっともっと広くて、色鮮やかと知ることができるはず。

そんな素敵な事業だと、共感したから、青年海外協力隊を応援する想いを「歌」にしました。これからも微力ながら、青年海外協力隊を応援していきたいと思います。

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