高橋尚子さんからのメッセージ

私が出会った青年海外協力隊はとにかく「すごい!」

 2008年に現役を引退してからは、『スマイル アフリカ プロジェクト』のフロントランナーとして、2011年からはJICAオフィシャルサポーターとして、開発途上国の支援に関わる機会を数多く持たせていただいています。

高橋 尚子さん

 『スマイル アフリカ プロジェクト』では、サイズが合わなくなったシューズを日本の皆さんから回収し、貧困のためにシューズ を履くことができないでいるケニアの子どもたちに寄贈しており、現地で活動している青年海外協力隊の皆さんにもご協力をいただいています。

 現地に溶け込んで、現地の人たちと共に一生懸命に活動をしている協力隊員は、とにかく「すごい!」の一言。日本とは全く異なる文化、言語、そのうえ 途上国ですから、不便や苦労も多いことでしょう。でも、どの隊員も生き生きとし、そして、現地の人たちに強く必要とされていました。

 隊員の皆さんは、本当に一生懸命。現地のどの人に聞いても、「最後まで熱心にやってくれる」、「私たちの町を改善してくれている」と答えます。隊員 の皆さんを心から尊敬していることが、傍目にもよく分かります。だからといって、隊員がワンマン的に活動を進めるのではなく、しっかりとコミュニケーショ ンをとりながら、互いに手をとりあって進めています。協力隊員と現地の人たちの関係は、あくまで「一緒に協力し合っていこう!」という関係なんですね。だ からこそ、お互いがあんなに素敵な笑顔になるのだと思います。

エルサルバドルでは卓球を指導する青年海外協力隊の活動を視察

 世界で活躍する日本人は、スポーツ選手や企業の皆さんなど、たくさんいます。でも、誰も知らないような外国の小さな町や村で、無名の日本人が協力隊 員として地道に、そして懸命に活動し、現地の人たちに信頼され、認められ、必要とされている。私は、そんな彼らのことを同じ日本人として心から誇りに思い ますし、心から尊敬しています。こうした協力隊員のあとに続く人たちが、もっともっと日本から出てきてほしいと思います!

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