あさか電器株式会社協力隊経験者と地元企業の架け橋に

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当社は、あさか電器商会として1969年に創業しました。1991年には、家電量販店の上新電機株式会社とフランチャイズ契約を締結し、Joshin ASAKAなると店、Joshin ASAKAとくしま店をオープンさせています。現在では、両店舗でNTTドコモの代理店も兼ねており、全国的に見ても画期的な、家電専門店とドコモショップのコラボ店舗になっています。

 私は、かつて、日本の百貨店がアジアへ進出する事業に関わった経験があり、多様な国の人々と公私共に交流を深めてまいりました。そうしたなかで、国際社会における日本の役割も意識するようになり、「徳島県協力隊を育てる会」とは、1993年の設立当初から関わりを持たせていただいています。2011年6月には、同会の会長に就任したこともあり、数多くの協力隊経験者と接してきました。協力隊経験者特有の魅力ともいえる、あふれんばかりのバイタリティには、いつも元気を頂いています。

 しかしながら、帰国後に、いざ就職となると、大きな壁に直面する協力隊経験者が多い。その原因は、主に2つあると考えます。1つは、本人の能力と努力が不十分であること。これについては、本人次第です。物見遊山の気持ちで協力隊に参加するのではなく、派遣前から帰国後のことを見据え、任国での活動に志をもって取り組めば、企業が求める人材になることができるでしょう。もう1つは、協力隊経験者の良さはおろか、協力隊事業そのものを知らない企業がまだまだ多いということ。これについては、当社が先陣を切ってサポーターの輪を広げていく所存です。地元の企業に協力隊事業についてご理解いただき、優れた能力を備えた協力隊経験者を地元企業につなげ、徳島の経済全体を元気にしたい。当社の店内に協力隊員募集のポスターを掲示していることには、そういった意味が込められているのです。

 私は、協力隊事業のサポーターの輪を広げるべく、徳島県内の市町村自治体や民間企業を表敬訪問しています。これは、育てる会の会長として行っていることですが、地元で会社を興し、地元の経済界で人脈を築いてきたからこそ行えることでもあります。したがって、地元企業としての強みと、育てる会会長としての立場をフルに生かし、今後も県内にサポーターを増やしていきたい考えです。JICAさんにも、民間企業との連携に、より一層の力を入れて頂きたいと強く願います。企業が求める人材の要素を持った協力隊経験者と、協力隊に理解と関心のある企業がつながれば、日本の経済全体をも元気にできると、私は信じています!

会長
井上 俊吾さん

協力隊経験者と地元企業の架け橋になり、徳島の経済全体を元気にしたいと語る井上さん。

PROFILE

あさか電器株式会社
設立:1969年
所在地:〒772-0032 徳島県鳴門市大津町吉永236番地3
事業内容:
●家電製品の販売とそれに付帯する業務。
●ドコモショップとしての携帯電話の販売、及び各種取次業務。
●介護保険法に基づく介護保険事業(福祉用具貸与、販売)。
従業員数:20名(2012年4月現在)

HP:http://asaka-denki.com/
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