阿波観光ホテル当ホテルのラウンジから
小さな国際協力が生まれています

  • 広報協力

1949年に創業した当ホテルは、2度にわたる改築を経て、現在に至ります。JR徳島駅から徒歩1分という利便性の良さもあり、多くのお客様にご利用いただいております。鉄筋コンクリート造り地下1階地上11階建ての館内には、客室71室のほか、ラウンジやレストランに加え、コンベンションホールや会議室、屋外にはチャペルや神殿もございますので、宿泊以外にウエディングでご利用いただくことも可能です。お客様がご要望されることに対して、「できない」とは言わない方針で、遠方からお見えになるお客様のみならず、地元の人にも愛されるホテルをスタッフ一同目指しています。

 社会貢献活動に関しては、先代のときから、さまざまな組織や団体にご協力させていただいております。JICAさんとのお付き合いも先代からになりますが、私自身、海外生活の経験があり、諸外国に対して興味や関心があることから、私の代になってからは、さらに深く関わらせていただくようになりました。ただ、個人的に国際協力に貢献したい気持ちはあっても、その力には限界があります。でも、企業としての看板を使えば、多少なりとも力になれるのではないかと考えるようになりました。ホテルという場所には、職業もお立場も多岐にわたる方がお見えになります。年齢層もお子さまから高齢の方まで幅広くいらっしゃいます。そうした特性が生かせると思い、フロントデスクにJICAボランティア募集のポスターを掲示させていただいている次第です。

 2012年1月からは、月に1度、「世界のお茶を飲みながら、ゆっくり地球を歩こう!」というタイトルで、青年海外協力隊経験者を講師に招き、出前講座を当ホテルのカフェラウンジで開いています。さまざまな国々の文化や習慣などを、その国のお茶をいただきながら、講師の方に楽しく語っていただくという催しです。地元の20代~70代の女性を中心に、毎回20名ほどの参加申し込みがあります。ちなみに第1回目の国はガーナで、お茶はホットココアでした。第2回目の国はニジェールで、お茶はハイビスカスティー。第3回目の国はモロッコで、お茶はミントティー。講師の皆さんは、その国の民族衣装で登場してくださったり、その国の音楽を持参して踊りを見せてくださったり、現地の様子をスライドで見せてくださったりと、参加者を飽きさせることなく、お話ししてくださいます。そんなときの講師の皆さんは、とても生き生きとした表情をされています。あんなふうに輝けるようになれるのなら、私もJICAボランティアに行ってみたいと思ってしまうほどです。

 国際協力という言葉にはピンと来ない人のほうが多いと思いますが、自分がその国のお茶を飲み、その国で生活をしていた人から、その国の現状を聞いたことがあれば、少なくとも無関心ではいられなくなると思います。たとえば、それまではガーナの児童労働問題に無関心だった人でも、自分にできることを考えるようになるかもしれません。もしかしたら、フェアトレード商品に関心を持つかもしれません。そう考えると、カフェラウンジで出前講座を開くことも、そこにご参加いただくことも、小さな国際協力だと思うのです。普通の生活を送ることが可能な人が、国境や人種の壁を越えて、困っている人を自分のできる範囲で助ける。そうしたことを、ごく自然なこととして受け止め、行動できる人が増えてほしいと願っています。そして、それをすでに体現されている青年海外協力隊を、当ホテルとしては、今後も引き続き応援していきたい考えです。

代表取締役
岡田 典子さん

今後も青年海外協力隊を応援していきたいと語る岡田さん。

フロントデスクに掲出されたJICAボランティア募集ポスター

PROFILE

岡田企画株式会社 阿波観光ホテル
設立:1949年
所在地:〒770-0833 徳島県徳島市一番町3-16-3
事業内容:宿泊/レストラン/ウエディング
従業員数:100名(2012年4月現在)

HP:http://www.awakan.jp/
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