株式会社インターモール青年海外協力隊経験者の
コミュニケーション力に期待

  • グローバル人材の育成・確保
  • 開発途上国でのビジネス展開

海外展開の担い手として

当社は現在、都内3ヵ所のほか、カンボジア・プノンペン市でメキシコ料理店「サルサカバナ」を経営しています。海外展開の第一弾となるカンボジア店をオープンしたのは2014年11月。その約1年前から準備を開始したのですが、海外展開を進めるうえでの課題は、それを担えるような人材をどう確保するか。その手段として、JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)のアドバイスをもとに、JICAが運営する青年海外協力隊経験者専用の求人情報サイトに当社の求人情報を掲載させていただきました。それが当社と青年海外協力隊との最初の接点です。以後、いずれ協力隊経験者に当社で働いていただくことを視野に入れて、協力隊経験者による企業向け活動報告会や、ネパールに派遣されている協力隊員の活動現場の視察などに参加させていただき、協力隊事業についての理解を深めてきました。

代表取締役
折笠 利明さん

外国人スタッフとの橋渡し役

まだ協力隊経験者の入社は実現していませんが、今後、ぜひ多くの協力隊経験者に仲間に加わっていただきたいと考えています。言葉が満足に通じない異文化社会に入り、現地の人たちに自らの存在や活動の意味を理解してもらうというのは、並大抵の困難ではないでしょう。それを成し遂げようと努力した方が持つ異文化コミュニケーションの力は、相当なものだと思います。そうした力を、当社では主に二つの場面で発揮していただきたいと考えています。
 ひとつは、今申し上げたように、海外での事業においてです。海外でビジネスを行う際、外国人とのコミュニケーションに不慣れな人だと、現地の人と「仲良くなる」ことはできても、社の利益につながるような「厳しい交渉」をこなすのは難しい。その点、協力隊経験者ならば、相手の文化や慣習に配慮する力を持っているため、的確な交渉ができるはずです。
 協力隊経験者にその力を発揮していただきたいもうひとつの場面は、国内の店舗で働く外国人との間のコミュニケーションにおいてです。現在、日本の飲食業界の人手不足は深刻で、当社の国内の店舗でも外国の方の労働力を借りないと回らない状況となっています。飲食店での仕事は「これをやってください」と一言伝えれば済むような単純作業ではありません。ほかのスタッフとコミュニケーションをとり、協力関係を結んで取り組まなければならない仕事です。そのため、外国人であるがゆえに抱えている悩みを聞き出すなど、彼らとの深いコミュニケーションをとることのできる日本人スタッフが必要となります。協力隊経験者には、そうしたいわば「橋渡し役」を担っていただけるだろうと期待しています。

四ツ谷駅近くにある店舗、サルサカバナ四ツ谷バール

独立を目指す青年海外協力隊経験者を応援

飲食店に勤務する人の多くは、いずれ自分で店を構えたいという独立志向を持っています。当社はそうした意思を持つスタッフも歓迎しており、入社後は、独立するうえで有益な情報を出し惜しみせずに提供するようにしています。というのも、私自身、米・テキサス州を訪れた際にメキシコ料理に出会った後、現地の飲食店で1年間、丁稚奉公をして経営のノウハウを身につけた経験があるからです。
 協力隊経験者の中には、派遣された国の料理を出す店を日本で構えたいと考える方もいるとうかがっています。私はそうした方に入社していただけるのなら、独立に向けて可能な限りの応援をしたいとも考えています。たとえある国の料理を詳しく知ったとしても、その知識をもとにお客様からお金をいただく「商売」を成り立たせるのは決して容易ではありません。飲食店の経営を目指す協力隊経験者の方々には、ぜひ、当社をひとつのステップとして活用していただければと思っています。

PROFILE

株式会社インターモール
設立:1995年
所在地:東京都新宿区四谷1-20-9 1F
事業内容:飲食店「サルサカバナ」の経営、ケータリング、フェスへの出店など
従業員数:約30人(2015年2月現在/アルバイトを含む)
HP:http://www.salsa-cabana.com/
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