医療法人社団 北原脳神経外科病院柔軟性とビジネスマインド
そして何より人としての魅力

  • グローバル人材の育成・確保
  • 開発途上国へのビジネス展開

当院は脳外科を中心とする医療機関ですが、開設当初から「医療の輸出産業化」を理念のひとつに掲げてきました。実際に海外に進出するに当たり、海外で経験を積んできた協力隊経験者の力を借りようと、JICAを通じて求人を出し、2006年に採用を開始。現在、2人の協力隊経験者が経営企画室で海外事業を担当しています。

 最初に福池千尋さん(平成15年度派遣/メキシコ/青少年活動)を採用したときに、まず評価したのはすべてを受け入れる柔軟性と人をひきつける人間としての魅力。それまで出会ったボランティアには「私は良いことをしていて、私のやり方が絶対!」という感じの人が多かった。でも常識や過去の経験に捕らわれていては、本当の問題は見えてきません。

 途上国の現場で必要なのは、その国の問題を根底から解決するにはどうすべきか、固定観念を捨てて原理にまで立ち返って考え抜く柔軟性。我々の海外事業でも医療問題の解決に向け、文化や教育、経済システムまで含めて総合的な解決策を提示するのが常です。

 当院の海外事業に関しては、2007年に上海に病院を開設。同年に株式会社、昨年はNGO日本医療開発機構を設立し、現在はカンボジアに総合医科大学と付属病院を建設する準備に奔走中です。「世のため、人のため」を掲げていますが、我々のアプローチは「施し」ではなく「ビジネス」。病院が利益を生むことで現地のスタッフがきちんと生活できるようになり、次世代も彼らを目指して学び、さらに地域住民への保健活動も自らの力で推し進めていけるようになるのです。我々が目指しているのは「医療と教育をツールとした社会開発」「カンボジアの自立的な発展」です。

 それを進めていくうえで必要となるのがビジネスマインド。がんばって良いシステムを構築しても、それが赤字しか生まないなら誰も追随してくれません。結果として広まらないシステムは自己満足に過ぎず、本当には「世のため、現地の人のため」になり得ません。

 室長の福池さんと、次に採用した日野間佳子さん(平成15年度派遣/ルーマニア/青少年活動)に共通するのがタフさ。今では彼女らのいない海外事業など想像できませんが、協力隊で培った何があってもくじけないタフさはさすがです。また、彼女らの「自分は運が良い!」という信念は自身を輝かせ、社会を変える力を持っている。そんな魅力を持った協力隊経験者に我々の活動に参加してほしいと心待ちにしています。

理事長
北原 茂実さん

PROFILE

医療法人社団 北原脳神経外科病院
開設:1995年1月(2010年12月より医療法人社団KNIに改称)
所在地:東京都八王子市大和田町1-7-23
事業内容:「よりよい医療をより安く」をモットーに、救急・手術からリハビリまで一貫して行う。高品質・低価格の日本の医療を輸出し、世界の格差解消に貢献する。
職員数:280名(2010年1月31日現在)
協力隊経験者数:2名(2010年1月31日現在)

HP:http://www.kitaharahosp.com
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