マルマテクニカ株式会社「技術」と「海外経験」を兼ね備えた
協力隊経験者の活躍に期待

  • グローバル人材の育成・確保

「技術」と「海外経験」を兼ね備えた協力隊経験者の活躍に期待

当社は、建設機械の整備やそれに必要な設備の製造・販売を事業の中心とする会社です。先進国・途上国を問わず海外展開も活発で、その主力事業は建設機械の整備工場に関するエンジニアリング。具体的には、新たに工場を建設する際に、どのような設備をどのように配置するかといったことについてのコンサルティングや、導入する設備の販売や据え付け、およびそれらを使いこなす技術の指導などを行っています。

 そうした海外事業でも活躍できる人材が、協力隊経験者たちです。現在当社には7人の協力隊経験者がおり、うち2人は当社に在籍しながら協力隊に現職参加した者で、残りは協力隊を経験した後に入社した者。彼らの協力隊時代の派遣国はさまざまですが、職種はいずれも「自動車整備」や「建設機械」など当社の事業に関連のある技術職です。

 彼らの働きぶりを見ていて感じるのは、やはり協力隊を経験している人には特有の力があるということです。たとえば、人並み以上の向上心。協力隊に参加しようと決意する人たちというのは、「普通の生活」では飽き足らず、何かそれ以上のものを得たいという強い向上心を持っているのではないでしょうか。それが当社の求める方向と合致したときには、仕事で大変な力を発揮してもらえる。むしろ、そうした向上心をうまく発揮できる場をつくることは、雇う側の責任でもあると思っています。

 技術職というのは、どちらかというと「外」に出て仕事をすることを厭う傾向があるのですが、協力隊経験者はむしろ好んでお客様のところに赴くフットワークの軽さを持っているとも感じています。もちろん、途上国で仕事をすることに対する躊躇がないことも、当社で働くうえで貴重な資質です。

 協力隊の場合、単に途上国で生活するというだけでなく、その国を良くするために現地の人たちになんらかの技術を伝えようとするわけです。その過程では当然、一筋縄ではいかないこともあるはずで、現地の人とぶつかり、悔しい思いをすることもあるでしょう。そういう経験こそが異文化の人々への理解を深め、後に途上国で仕事をする際の糧になるのだと思います。

 これまで日本で「海外の仕事」というと、商社マンなど営業職が行うものというイメージが強かったのではないでしょうか。その点、現在は技術職こそ、海外に出て仕事をする力を持たなければならないと私は考えています。海外で安くていい部品がつくられているならばそれを使う、という姿勢なしに日本のメーカーが生き残ることはできない時代になっているからです。そうした意味でも、技術職であってなおかつ協力隊で海外を経験している人というのは貴重な人材です。今後も、そういう人材が当社に入り、活躍していただけることを期待しています。

取締役
中村 政治さん

PROFILE

マルマテクニカ株式会社
設 立:1946年
相模原事業所(本社機能)所在地:神奈川県相模原市南区大野台6-2-1
事業内容:建設機械の整備、建設機械・関連機器の製造・販売など
従業員数:216人(2013年4月1日現在/うち協力隊経験者は7人)
HP:http://www.maruma.co.jp/
一覧に戻る

TOP