株式会社パソナグループ今、企業は協力隊に注目している!

  • グローバル人材の育成・確保

パソナグループでは、国内外に広がるネットワークにより、人と雇用に関わるトータルソリューションを提供しております。具体的には、国内外における人材派遣・人材紹介、アウトソーシング、再就職支援などを行っています。海外拠点は、北米およびアジアを中心に、10カ国36拠点ございます。

 私どものミッションの1つに、「日本企業をグローバル化すること」があります。少子高齢社会に突入した日本の人口は減少する一方です。これは、国内市場における経済活動の伸びに、大きな期待が持てないことを意味しています。それゆえに多くの日本企業が、海外市場を視野に入れているのです。しかしながら、海外市場で成功をおさめている企業は、さほど多くはありません。特に、成長著しい新興国市場においては、かなりの遅れをとっています。こうした状況を引き起こしている大きな原因は、グローバルに活躍できる国内人材の不足にあります。

 では、企業が求めるグローバル人材とは、具体的にはどのような人材を指すのでしょうか。経済産業省と文部科学省によるグローバル人材育成委員会では、次のように定義しています。

・主体的に物事を考え、
・多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、
・文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて、
・相手の立場に立って互いを理解し、
・更にはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、
・新しい価値を生み出すことができる人材

 このような、企業にとって魅力ある人材になるための能力を高めるには、さまざまな手段があると思いますが、青年海外協力隊の活動もまた、有効な手段の1つだといえるでしょう。ただし、「協力隊に行った」だけでは不十分です。異文化の地において、2年という長い月日の中、多様な人たちといかにコミュニケーションをとり、目標達成のためにどう活動をしたのか、そうした部分でどれだけ語れるものを持っているかが重要になります。協力隊経験を通して、グローバル人材としての能力に磨きをかけてきた皆さんには、ぜひとも日本企業の海外進出において、力を発揮していただきたいと考えています。

 一方、パソナグループにおける採用では、「人間力」「EQ」「情熱」の3つを重視しています。ここでの「人間力」とは、基礎的な学力に加え、「得意」と言い切れるものを持っていることを意味します。得意であるということは、何かにチャレンジをし、それを成し遂げた結果、身についたものであるといえますから、人材として魅力的です。2つ目の「EQ」(Emotionally Intelligence Quotient)とは、「心の知能指数」ともいわれるもので、人に対して思いやりを持った言動や行動ができるかどうかなど、人柄に関わる部分になります。そして、3つ目の「情熱」。これは、いかなる仕事をするうえでも、クオリティの高い仕事に直結する大切なものだと思われます。つまり、協力隊にチャレンジして、相手を思いやりながら、情熱を持って何かを成し遂げることができれば、それはある意味、最強の人材になると、私は考えています。

 協力隊参加のために日本社会を2年も離れるとなると、帰国後の就職に不安を感じるという方もいらっしゃるようですが、2年にわたる協力隊員としての経験が、帰国後の就職において不利になることは決してありません。むしろ、協力隊での経験が、働くフィールドを広げてくれることでしょう。したがって、そこは安心して、海外進出を考えている日本企業が求めるグローバル人材に成長すべく、協力隊員として存分にご活躍いただきたいと思います。

執行役員 人事部長
有村 明さん

協力隊経験が、帰国後の就職において不利になることは決してないと語る有村さん

PROFILE

株式会社パソナグループ
創業:1976年
所在地:〒100-8228 東京都千代田区大手町2-6-4
事業内容:HRソリューション・エキスパートサービス(人材派遣)・インソーシング(委託・請負)・HRコンサルティング ・プレース&サーチ(人材紹介)・グローバルソーシング(海外人材サービス)・アウトプレースメント(再就職支援)・アウトソーシング など
従業員数(海外含む):4,657名(連結・契約社員含む)(2011年9月現在)

HP:http://www.pasonagroup.co.jp/
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