サンフレッチェ広島広島から世界へ!世界から広島へ!

  • CSR活動
  • 開発途上国への物品提供
  • 広報協力

サンフレッチェ広島では、クラブ創設以来、地域貢献活動や社会貢献活動に積極的に取り組んでおり、国際協力活動も2010年7月にスタートした「なんとかしなきゃ!プロジェクト 見過ごせない55億人(通称:なんプロ)1に登録し、試合会場やポケット日程表で青年海外協力隊の募集活動のお手伝いもさせていただいております。

 Jリーグを代表して参加した2010年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場を機に、具体的な国際協力活動を模索していた時に、JICA中国さんから「世界の笑顔のために」プログラム2 のお話をいただき、1999-2000シーズンのJリーグで選手が実際に着用したユニホームを始め、ユース、ジュニアユース、ジュニアチームが過去の公式戦で使用したウェア合計200点以上を、パラグアイのメルセデスミルトス小学校に寄贈しました。

 寄贈したユニホームは、5歳から14歳の子どもたち約70人が活動している小学校のサッカー教室で、1~3年生、4~6年生、7~9年生の3チームが、それぞれ試合等で使用しているようです。パラグアイは、南アフリカW杯の決勝トーナメント1回戦で日本代表が対戦した相手でもありますし、現地の小学校に派遣されている隊員の先生が広島県出身の方であるという遠からぬ縁も感じています。何よりも、広島で焼却処分しようとしていた10年以上前のユニホームが、地球の反対側で有効活用されているという現状と、パラグアイから届いた写真やビデオに写っている子どもたちの嬉しそうな笑顔を見て、改めてプロジェクトに参加してよかったと実感しています。

 2011年10月1日(土)には、ホームスタジアムである広島ビッグアーチで開催されたJリーグ第28節の試合前のスタジアム場内外でPRイベントを実施しました。前年に続き2度目となった試合会場イベントは、広島出身で中南米で活動中の隊員のパネル展示、東日本大震災への世界からのメッセージ、世界のサッカーボール展示やキックゲーム&クイズコーナーといった場外ブースを出展し、協力隊員秋募集ポスター、パンフレット等で来場者にPRしました。場内では、試合開始1時間前から10分間、大型映像装置を使用したJICAイメージムービー、「世界の笑顔のために」プログラムで提供したユニホームを着たパラグアイの子どもたちの映像、日本代表の森脇良太選手の「なんプロ」応援メッセージを放映し、JICA研修員と広島出身の青年海外協力隊OB/OG約40名によるラテンダンスも生バンドの演奏に合わせて披露しました。同時に「STAND UP TAKE ACTION」3のPRも実施し、この日の入場者数12,700人の半分以上の方が座席から立ち上がって賛同してくれました。

 今回のプロジェクトでサンフレッチェ広島のユニホームに袖を通したメルセデスミルトス小学校出身の子どもが、10数年後にプロ選手としてサンフレッチェ広島と契約してくれるという大きな夢を持ちつつ、「サッカー事業を通じて夢と感動を共有し、地域に貢献する」という企業理念のもと、「世界の笑顔のため」に、今後も出来る限りの国際協力をしていきたいと思います。

※1 開発途上国の実情を伝え、国際協力のあり方を考え、参加する機会を提供することを目的とする一般市民向けの活動。
※2 開発途上国で必要とされている教育、福祉、スポーツ、文化などの関連物品について、ご提供くださる方々を日本国内で募集し、JICAが派遣中のボランティアを通じ、世界各地へ届けるプログラム。
※3 立ち上がり(STAND UP)、行動する(TAKE ACTION)ことで、貧困解決を目指す世界的キャンペーン。

ユニフォームを着用し、喜ぶパラグアイの子どもたち。

PRイベントでの特設ブース

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