第二次貧困地域結核抑制計画

The Project for Tuberculosis Control in Poor Areas(Phase 2)

終了案件

国名
中華人民共和国
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
保健医療
交換公文(E/N)署名
2002年9月~
供与額
4.02億円

プロジェクト紹介

WHO(世界保健機関)の2001年報告によると、結核は中華人民共和国における単一疾病の死亡原因の第一位でした。しかも結核患者の4分の3は青年・壮年層であるため、本人のみならず家族への経済的負担が大きく、貧困地域の経済発展を阻害する重大な要因となっていました。この協力では、対象となる9省、3自治区に対し、結核の診断と研修に必要な機材、および治療に必要な抗結核薬などの調達を支援しました。これにより、疾病の早期発見および治療を進め、結核患者数の抑制に寄与しました。

協力地域地図

第二次貧困地域結核抑制計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 中国は世界第2位の患者数を抱える結核高負担国であり、中国の結核対策の成否は隣国日本にも影響します。2000年から合計4フェーズの無償資金協力を通じ、12省・自治区の結核抑制に貢献しました。 

  • プロジェクトで供与した双眼顕微鏡。結核の診断となる喀痰塗抹検査のために使用しています。 

  • プロジェクトでは、双眼顕微鏡のほか、抗結核薬や結核の知識普及のための啓発資材を供与しました。 

  • 地域住民に向けた啓発ポスター。結核の症状をわかりやすくイラストを付けて説明しています。 

  • 地域にある結核問診室。結核は空気感染するため、結核専用のクリニックが配備されており、プロジェクトで供与した抗結核薬はこれらクリニックで結核患者に処方されました。 

  • プロジェクトで供与した抗結核薬。 

  • 結核の治療では、WHOが提唱する「直接監視下における短期化学療法(Direct Observed Treatment, Short-course:DOTS)」に沿い、4種類の薬を6か月間服用します。抗結核薬のパッケージにはODAマークが印刷され、各クリニックに供与されました。 

  • 結核患者の診断を行う医師。結核は6か月間の抗結核薬の服用を怠ると、薬剤耐性菌が発生し、治療が難しくなります。医師が丁寧に診察し、患者の服用状況を確認することがとても大切です。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

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