第四次貧困地域結核抑制計画

The Project for Tuberculosis Control in Poor Areas (Phase 4)

終了案件

国名
中華人民共和国
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
保健医療
交換公文(E/N)署名
2004年7月~
供与額
4.05億円

プロジェクト紹介

中国はWHO(世界保健機関)の2004年報告によると、世界第2位の結核患者保有国で、その8割を青年・壮年層で占めていたことから、貧困地域の社会発展を阻害する重大な要因となっていました。この協力では、貧困地域の9省、3自治区において結核患者の治療に必要な抗結核薬や検査機材の調達を支援しました。これにより、約22万人の結核患者の治療が可能となり、2006年には結核治癒率が目標(85パーセント)を大きく上回り(92パーセント)、発病率の減少に大きく貢献しました。

協力地域地図

第四次貧困地域結核抑制計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 中国は世界第2位の患者数を抱える結核患者保有国であり、中国の結核対策の成否は隣国日本にも影響します。JICAは2000年から合計4フェーズの無償資金協力(総額約16億円)を通じ、12省・自治区の結核抑制に貢献しました。 

  • プロジェクトで供与した双眼顕微鏡。結核の診断となる喀痰塗抹検査のために使用しています。 

  • プロジェクトでは、双眼顕微鏡のほか、抗結核薬や結核の知識普及のための啓発資材を供与しました。 

  • 地域住民に向けた啓発ポスター。結核の症状をわかりやすくイラストを付けて説明しています。 

  • 地域にある結核問診室。結核は空気感染するため、結核専用のクリニックが配備されており、プロジェクトで供与した抗結核薬はこれらクリニックで結核患者に処方されました。 

  • プロジェクトで供与した抗結核薬です。 

  • 結核の治療では、WHOが提唱する「直接監視下における短期化学療法(Direct Observed Treatment, Short-course:DOTS)」に沿い、4種類の薬を6ヵ月間服用します。抗結核薬のパッケージにはODAマークが印刷され、各クリニックに供与されました。 

  • 結核患者の診断を行う医師。結核は6ヵ月間の抗結核薬の服用を怠ると、薬剤耐性菌が発生し、治療を難しくしてしまいます。医師が丁寧に診察し、患者さんの服用状況を確認することがとても大切になっています。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

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