養蚕普及強化計画

終了案件

国名
インド
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発、貧困削減
協力期間
2002年8月~2007年8月

プロジェクト紹介

生糸の国内需要が非常に高いのに、高級絹織物に使う高品質の二化性生糸のほぼ全量を中国からの輸入に頼るインド。輸入に圧迫される国内生糸産業を強化するため、インド政府は1990年代から国内の生糸生産振興政策を進めてきました。日本が実施したこれまでの支援によって、インドに二化性養蚕技術の導入が可能であること、そして生糸生産によって農家の所得が向上することが実証されています。養蚕技術の全国普及に向けて、本件では実施体制の確立を支援しました。

協力地域地図

養蚕普及強化計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • プロジェクトで導入した回転まぶしの試作を重ねる専門家とカウンターパート。回転まぶしにより、より均質できれいな形の繭を作ることが出来る。 

  • 製糸業者が、優良な繭から高品質な生糸を効率よく繰ることができるよう、繰糸機などの設備改良を行った。製糸業者の収益向上につながっている。 

  • 伝統的な多化性養蚕農家。生活スペースの傍らに、ネットに覆われた大きなザルを並べ、蚕を飼育している。(写真提供:谷本 美加) 

  • 作業をする女性たちの手は、蚕に病気を移さないよう、必ず消毒されている(写真提供:谷本 美加) 

  • 多化性カイコからできた黄色い繭(写真提供:谷本 美加) 

  • 二化性カイコからできた白い繭(写真提供:谷本 美加) 

  • 下から光を当てて、繭の中を透かしてみる。影の出具合によって、さなぎの状態がわかり、繭の質を確認できる(写真提供:谷本 美加) 

  • 最近では、感触で値をきめるのではなく、「生糸1キロを紡ぐのに必要な繭ガラの重量」を測定し、値を決めるようなシステムを導入し始めた。テストカードには、その測定値が記されている(写真提供:谷本 美加) 

  • 繭とさなぎを分けて「生糸1キロを紡ぐのに必要な繭ガラの重量」を測定。このシステム導入までに、2年がかかった(写真提供:谷本 美加) 

  • 2つの巨大な繭袋は、自転車で製糸工場へ運ばれる(写真提供:谷本 美加) 

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