セネガル川流域灌漑地区生産性向上プロジェクト

Project on Improvement of Rice Productivity for Irrigation Schemes in the Valley of Senegal

終了案件

国名
セネガル
事業
技術協力
課題
農業開発/農村開発、貧困削減
協力期間
2009年11月~2014年3月

プロジェクト紹介

セネガルは、米を主食とする国が多い西アフリカ地域の中でも有数の米消費国です。しかし、米の総需要量に対する国産米の比率は低く、米自給率の向上は食糧安全保障上、緊急性が非常に高い課題です。米の自給率向上には、生産性の高い稲栽培手法の普及、生産環境の整備、精米処理技術の導入とともに、国産米の円滑な流通のための体制整備を通して、国産米の生産量の拡大と生産者の収益の改善が必要でした。この協力では、セネガル川流域の対象地域の灌漑地区において、稲作の収量と生産者の収益の改善を支援しました。これにより、同国の米の自給率向上に寄与しました。

協力地域地図

セネガル川流域灌漑地区生産性向上プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 農民の参加型工事により建設された導水路(工事中) 

  • 農民に対する耕耘機の運転技術研修 

  • 田植えに向かう女性たち 

  • 灌漑施設が改善された水田で生育するイネ 

  • 精米加工・販売促進の技術移転用に導入された精米機 

  • 気温40度にもなる炎天下で、重い資料を持って現場を回る野田専門家。いつも笑顔でエネルギッシュな野田さんから子どもが離れない。(写真提供:久野 真一) 

  • セネガル川の支流から、ポンプアップするエンジンの調整する村人。川の水が引かれた所以外は、乾燥した、平原になっている。(写真提供:久野 真一) 

  • 灌漑用水路の護岸の為、村人の手により、石積みされる。強度の必要な部分以外は、費用のかかるコンクリートではなく、現地調達できる物でのメンテナンスが有効だ。初めは自ら運ぶ事すら思いつかなかった村人。野田専門家が運ぶ姿に諭される。(写真提供:久野 真一) 

  • 内陸部の米所。ポドールで、灌漑土木が専門の野田専門家。稲刈りは初めてだ!と奮闘し、ここではベテラン農民が先生だ。同氏の支援する灌漑用水の成功もあり、初めての二期作の収穫だ。セネガル川にも近くポテンシャルのある土地を有効活用できる様になった事が農民にも伝わり始めている。(写真提供:久野 真一) 

  • セネガル川沿いで穫れるお米は、「サン・ルイ米」というブランドで人気も高い。日本の米に近いモチモチとした食感が特徴。灌漑土木が専門の野田専門家は、村人に寄り添い、二期作が出来るまで生産性が向上できた。収穫を村人と喜ぶ。(写真提供:久野 真一) 

関連情報

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