教育環境改善プロジェクトフェーズ2

Project on the Improvement of Educational Environment Phase 2

終了案件

国名
セネガル
事業
技術協力
課題
教育
協力期間
2010年9月2015年8月

プロジェクト紹介

セネガルでは、初等教育就学率・修了率の地域格差が問題となっていました。2002年の大統領令により、各地域・学校の問題が主体的に解決されることを目指して、教員・保護者・地域住民からなる学校運営委員会(CGE)が設置されましたが、有効に機能していませんでした。この協力(フェーズ2)では、フェーズ1でルーガ州にて策定された学校運営モデルを改善し、全州普及させるための支援を行いました。CGEが機能することで、学校運営改善を通じて教育環境と教育マネジメントシステムが改善され、初等教育のアクセスと教育の質の向上に貢献しました。

協力地域地図

教育環境改善プロジェクトフェーズ2の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 学校運営委員会(以下、CGE)設立総会のロールプレイで選挙演説を行う参加者(小学校校長)。演じている本人もその他の参加者も非常に楽しみながら方法・手順を取得している様子がうかがえます。アフリカではよく見かける風景ですが、このように即興で演じることができる能力には本当に驚かされます。 

  • プロジェクト第2年次から、運営実務研修に会計係を追加しました。会計係には女性が選ばれることも多いですが、この研修では、会計係の女性が演習の成果を堂々と発表していました。 

  • プロジェクトが推進する、無記名投票による民主的なCGE役員選挙(設立のための住民総会)の様子。自分が支持する候補者の色紙を、会場に用意された衝立の陰で封筒に入れ、投票箱に入れます。 

  • プロジェクトチームによるCGEの直接モニタリング調査は、灼熱の日中に、校庭や学校横の木陰で行われることが多いです。 

  • プロジェクトチームと地方行政官チームによる、研修ガイド改訂ワークショップの様子。現在の第2フェーズに先立って行われた第1フェーズや他国のガイド、そしてパイロット州での経験をもとに、より良い研修を目指して改善を重ねています。 

  • 地方行政官チームを対象に行なった、年度末総括ワークショップの演習の様子。パイロット2州で唯一の女性行政官も、活発に議論に参加しています。 

  • モニタリングで面談を行なったCGEのメンバー。「研修後のフォローのために誰かが来てくれる」ということは、委員会役員や村人たちにとって、大きなモチベーションとなります。 

  • プロジェクト研修後、情報共有のための住民総会の様子。ピーナッツ収穫期の多忙の中、多くの住民が集まりました。大勢が参加しての住民総会は、このように木陰で開催されることが多く、非常にアフリカらしい光景です。 

  • CGEが策定する年間活動計画に基づいて設置された学校菜園。長方形や三角形など、子どもたちの図形の概念の理解にも役立つよう設計されています。 

  • モニタリングで訪問した村落部のある学校では、村中の老若男女が集まり、学校に対する住民の期待が感じられました。子どもたちは伝統的な装いに身を包んでいます。 

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