品質・生産性向上(カイゼン)による製造業企業強化プロジェクト

Project on Strengthening Manufacturing Enterprises through Quality and Productivity Improvement(KAIZEN)

実施中案件

国名
タンザニア
事業
技術協力
課題
民間セクター開発
協力期間
2013年3月~2016年3月

プロジェクト紹介

順調に経済成長を続けるタンザニアでは、貧困率の低下を実現するため、製造業の発展を目指していますが、同国の製造業はほとんどが零細企業であり、経営能力や製品の品質・生産性に課題を抱えています。同国産業貿易省は中小零細製造業企業に対して、事業運営に必要な技術・経営指導、施設提供を行っていますが、質・量ともに不十分な状態です。この協力では、日本の「カイゼン」を含む経営指導を行うカイゼントレーナーを育成し、「カイゼン」実施・普及のための枠組みの策定を支援します。これにより、プロジェクト対象州において、製造業企業におけるカイゼン実施のための枠組み・方法論が継続的に活用され、これら企業の品質や生産性向上に寄与することが期待されます。

協力地域地図

品質・生産性向上(カイゼン)による製造業企業強化プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • パイロット企業指導前の打合せ。ここではTanzania Kaizen Unitの職員(左から2番目)も交えて、指導のポイントはどこにあるかなどを話し合っています。 

  • トレーナーによる現場指導。トレーナーはミーティングルームだけで講義するのではなく、現場に行って説明することが求められます。 

  • 整理後に発生した不用品。そのまま不用品を放置することも良く見られますが、ここでは責任者にいつまでにどのように処理ができるのかなどを確認しています。(写真提供:久野 武志) 

  • 品質生産性向上指導の専門家は、カイゼントレーナーの企業への指導をサポートすることが求められています。トレーナーは研修を重ねて日々成長していますが、専門家はトレーナーに鋭い質問を投げかけ、指導の方向性を確かめます。(写真提供:久野 武志) 

  • この協力ではパイロット企業内のカイゼンリーダー(右)とカイゼンチームが、カイゼン実施の中心となります。ここでは、カイゼンを実施するエリアのレイアウト図を見せながら、今後どのような活動を行うか説明しているところです。(写真提供:久野 武志) 

  • 段ボール組み立てに使われるノリ入れに、はけを差して置く場所がないことが仕事の効率化を妨げていることを説明する専門家。(写真提供:久野 武志) 

  • ミネラルウォーター用ボトル製造工場でオイル漏れのあるプラスチック成型加工機械を見つけ、処理方法をチェックする専門家。KAIZENプロジェクトでは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の5Sを実行することにより、職場での作業の効率化を目指している。(写真提供:久野 武志) 

  • 実際にKAIZENを実施するのは工場の従業員であり、各自がアクションプランなどの書類が入ったファイルを持って、進捗を確認しながら実施している。(写真提供:久野 武志) 

プロジェクトニュース

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。